日本で買える各国の高級車の頂点をまとめてみた
ロールスロイス ファントムクーペ シャヒーン
日本には世界各国から様々な車が輸入されており、高級車の中の頂点に位置する超高級車も見受けられます。超高級車を国内にいながら購入できるのも、日本人の特権と言えるでしょう。
以下に、日本国内で購入できる超高級車を紹介していきます。なお、選んだ車両は特別仕様車や限定車は含まず、基本的に通常販売されている車種のみを取り上げています。
※なお、価格などの情報につきましては2020年6月現在のものです。
アメリカ
アメリカ車の特徴として、ゴージャスかつ貫禄のある外見や高いエンジン出力が挙げられます。
派手でパワフルで先進機能を盛り込んだ贅沢な車に乗りたいなら、アメ車がおすすめです。
■【スーパーカー】シボレー コルベット グランスポーツ (約1,300万円)
シボレー コルベット グランスポーツ
コルベットは有名なスポーツカーですが、単に性能が良いために知名度が高いわけではありません。
そもそもコルベットは、第二次世界大戦の終結後にヨーロッパに進駐していた軍人らが持ち帰った欧州製スポーツカーに触発されたGMが、純アメリカ製スポーツカーを作るという目的で作った車で、1960年にはルマン24時間耐久レースで見事優勝を果たしました。
グランスポーツは1963年に開発された第2世代にあたるコルベットの、レース出場ベースとするための特別グレードに与えられた名称で、わずか5台しか生産されなかったことからファンの間では伝説になっています。
グランスポーツの名称はシボレーにとっても記念すべき名前で、第4・6世代のコルベットにもグランスポーツの名を冠したグレードが発売されました。
2017年に発売された第7世代コルベットのグランスポーツも系譜に連なる1台で、レーシングモデルの名にふさわしい軽快な走り味が特徴的です。コルベット伝統であったの後輪駆動および低重心に由来する安定感の良さはそのまま残されており、最新技術の導入によりさらに走り味に磨きがかけられました。
マグネティックライドコントロールと呼ばれる磁気によってサスペンションを操作する技術によって安定性を向上させ、路面を滑るような乗り心地を実現させました。
クーペかコンバーチブル、8速オートマチックか7速マニュアルか、多くの選択肢のあるこの車ですが、どれを選んでも流れるような走りを体験できます。豊富な選択肢に思わず悩んでしまう、アメリカの誇るスポーツカーです。
■【セダン】テスラ モデルS パフォーマンス (約1,280万円)
テスラ モデルS P100D
電気自動車で世界的に名を馳せるテスラの最高級グレードのセダン車です。この車も電気駆動で、低環境負荷性並びに燃費性能が優れています。
ただ、テスラモデルSパフォーマンスの真に優れた点は、環境性能と並んでスポーティな走行性能を実現している点にあります。停止状態から100km/hに加速するまで2.5秒しかかかりません。抜群の加速力をいったん味わえばスピードの魅力にとりつかれそうです。
電気自動車の購入では充電時間を気にする人も多く、あまり長い時間がかかるようならば煩わしさが先立ちかねません。その点、モデルSパフォーマンスならば1回の充電も短くしかも航続距離も長いという嬉しい特徴があります。
フル充電状態なら約600kmも走行でき、これは東京名古屋間が約350kmであることを考えると、驚異的な数字です。テスラの提供するスーパーチャージャーを使って充電すれば、30分で80%程度の充電ができるため、充電時間はほとんど問題になりません。
そのほかレーダーや超音波センサを使用しての半自動運転「オートパイロット」、車を自分の近くまで呼び寄せられる「サモン」といったテスラならではの先進機能も大変魅力的です。
7日以内または走行距離1,600km以内のいずれか早い方で車を返却すれば全額払い戻ししてくれるので、興味のある方はまずは購入してみても良いかもしれません。
■【SUV】キャデラック エスカレード プラチナム (約1,380万円)
キャデラック エスカレード プラチナム
キャデラックといえば日本でも有名なゼネラルモータース社製の高級車です。エスカレードはSUVブームに乗るべく市場に投入されたSUV仕様のキャデラックで、2004年に発売されました。
プラチナムは用意されているグレードの中でも最上級のもので、ゴージャスな内装が特徴的です。7人乗りのシートはすべてレザーで仕立て上げられてあり、サラウンドサウンドシステム、運転席・助手席・後部座席で別個に温度調節できる「トライゾーンオートコンディショナー」、マッサージ機能などすばらしい快適装備が惜しげもなく搭載されています。
加えて三重密閉インセットドアなどキャデラックに不可欠の消音設備も完備しており車の中とは思えない安らぎが堪能できるでしょう。
SUVに求められる走行性能も高く、出力は426ps、トルクは623N・mと高い数値を見せます。さらに、6.2リッターという大容量のV8OHCエンジンは芯まで体を震わせるドライブフィーリングを伝えます。ゴージャスな姿の中にも無骨さを見せるキャデラックの愛すべき異端児です。
イギリス
ロールスロイスに代表されるように、イギリス車の特徴は高級感を体現した車が多い点にあります。
全体的に曲面で構成され柔らかい印象を伝える点も人気を呼んでいます。
■【スーパーカー】アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ ヴォランテ (約3,800万円)
アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ ヴォランテ
優美な車をリリースしてきたアストンマーチンが手がけるスポーツカーで、映画の007シリーズではボンドカーとして使われたこともありました。DBとは経営者であったデイビッド・ブラウンの頭文字で、Sはスポーツモデルの略称です。
「スーパーレッジェーラ」とはイタリア語で「超軽量」を意味し、その名の通りベースとなったDB11より重量が数十キロほど軽くなりました。「ヴォランテ」とは「軽快な、飛ぶような」という意味です。
DBSスーパーレッジェーラはサーキットでの性能と同時にグランドツーリングカーとしての性能にも磨きをかけており、素晴らしい乗り心地が得られます。加えて、前輪のトレッドが10mm、後輪のトレッドが20mm広げられたことでDB11よりさらに安定感ある走りを実現しました。
このマシンに乗る機会があれば高剛性のシャーシを伝わるV12エンジンのとどろきを全身で感じながら乗り回してみてください。自在に操れるようになれば、あなたも第2のジェームス・ボンドです。
■【セダン】ロールスロイス ファントム エクステンデッド ホイールベース (約6,670万円)
ロールスロイス ファントム エクステンデッドホイールベース
「車の王様」と異名をとるロールスロイスの最上級モデルです。初代のファントムIは1925年に発売され、2017年に現行モデルとなる8代目が発表されました。
ロールスロイス ファントムの中でも、前輪と後輪の間のホイールベースを延長した仕様の車をエクステンデッドホイールベースと呼びます。
ロールスロイスは様々な伝説を持つ車で、その1つとして「マジックカーペットライド(魔法のじゅうたんの乗り心地)」と評される乗り心地の良さがありました。マジックカーペットライドを裏付ける技術は多くあり、このモデルでは特別なアルミ製の鋳造ジョイントを用いたボディで振動を極限まで吸収します。
また、「グラスに注いだワインがこぼれない」というロールスロイスの有名な逸話も体感できます。
乗り心地に加えて、静粛性についてもロールスロイスは非常に高い評価を得ています。「時計の秒針が1番やかましく聞こえる」と評される通り、このモデルでも130kg以上の遮音材を使用するなど念入りな騒音対策がとられました。
極めつけはタイヤを特殊な発泡体の層を形成することで地面から伝わる音を防ぐ「サイレントシールタイヤ」という技術で、徹底したロールスロイス社の防音への取り組みがうかがえます。
内装空間は「アーキテクチャーオブラグジュアリー」という思想のもと豪奢な建築物のように設計され、高級感を表しました。また、ダッシュボード上部は透明なケースになっており、好きなオブジェを飾ることも可能です。
「動く美術館」とも評されるこのモデルをあなたはどう飾り立てるでしょうか。
■【SUV】ロールスロイス カリナン ブラックバッジ (約4,530万円)
ロールスロイス カリナン ブラックバッジ
ロールスロイスカリナンはロールスロイスのSUV仕様車で、1905年に発見された世界最大のダイヤモンド原石から名前が取られました。
名前の通り宝石の輝きを思わせる美しさが特徴的な車で、ブラックバッジでは漆黒という言葉が似合う艶やかな黒色を見せます。
「どこへでも快適に」というスローガンが付けられており、ロールスロイスの快適性にSUVの走行性能を合わせた車としてカリナンは作られました。
ロールスロイス初のフル4WDであり、最大渡河水深は540mmと悪路走破性も万全です。6.75リッターという大排気量のV12ツインターボエンジンは重厚かつ力強い響きを伝え、加速性能も十分です。
ブラックバッジはベースのカリナンより出力が29ps、トルクが50N・m引き上げられより充実したパワーが味わえます。
ロールスロイスの最新プラットフォームである「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」をファントムと共有する現状で唯一の車であるカリナンなら、王侯貴族の気分が味わえること間違いありません。
海でも山でも大自然の中を快適な状態で進めるため、別荘を買うつもりで購入することになりそうです。
イタリア
ものづくりで世界的に有名なイタリアは、車づくりにもマエストロ(職人)の精神を見せます。
こだわりの感じられる性能と高いデザイン性は世界中のカーマニアの心をつかんで離しません。
■【スーパーカー】ランボルギーニ アヴェンタドール S ロードスター (約5,090万円)
ランボルギーニ アヴェンタドールS ロードスター
ランボルギーニらしい抜群の加速性能とステアリングの切れを見せるスポーツカーで、「アヴェンタドール」とはスペインで1993年から活躍していた闘牛用の雄牛の名前でした。
V12エンジンの整った軽快な音が魅力的に聞こえるならこの車に乗る資格は十分です。アクセルを踏み込めば停止状態から時速100km/hに達するまでジャスト3秒しかかからず、ほどなくして最高速度350kmに達します。
ランボルギーニの優れた点は高速域でも車の安定性が保たれている点であり、「ランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング」と「ランボルギーニ・リアホイール・ステアリング」というランボルギーニ独自の技術によって前輪と後輪を完全にコントロールしているため意のままに舵を切れます。
機敏性と安定性が高いレベルで両立しているため、パワーに振り回されることがありません。
さらに、このモデルではドライブモードを選択して走行性能および走り味を決められます。
低速状態での走行に適した「ストラーダ」、スポーティな走り味を楽しめる「スポーツ」、より機敏性を追求した「コルサ」、そしてドライバーごとのカスタマイズができる「エゴ」の4つのモードが用意されているため、気分や状況に合わせて走り方を自由に変えましょう。
ランボルギーニ アヴェンタドール S ロードスターは芸術品と言って良いフォルムを備えており、走る気持ちよさを極限まで追求した性能を持っています。その姿は勇壮そのものであり、雄牛になぞらえられるのもわかるほどです。
ぜひ1度乗ってみて限界まで磨き抜かれた走行性能を味わってみたいものです。
■【セダン】マセラティ クアトロポルテ GTS (約2,035万円)
マセラティ クアトロポルテ グランスポーツ
マセラティクアトロポルテの歴史は1963年までさかのぼります。生粋のスポーツカーメーカーとして名を馳せていたマセラティが、自社の技術をセダンの形に注ぎ込んで作り上げた車こそが初代クアトロポルテで、当時は世界最速のセダンとして名を馳せました。
クアトロポルテGTSの特徴はスポーツカーらしい乗り味を重視しながら、セダン車としての使いやすさを追及している点にあります。
クアトロポルテGTSはエンジンもフェラーリ製のV8エンジンに換装することでベースとなったクアトロポルテから馬力は180PS、トルクで210N・m増しの530ps 710N・mというスペックへと大幅に引き上げられ、スポーツモデルの名に恥じない走行性能を実現させました。
停止状態から100kmまでの加速は4.7秒しかかからず、最高速度は307km/hとセダン車としては飛びぬけた性能を見せます。
走行性能を重視する一方で、セダン車としての使いやすさもおろそかにしてはいません。快適性については、レザーシートやプレミアムサウンドシステムといった快適装備が使われており、くつろぎのひとときをもたらしてくれます。
安全性能も重視されており、道路標識自動認識システム、接近警報、車線逸脱警報、衝突警報など先進安全システムが多く搭載されました。さらには、タイヤの空気圧をモニターで確認できるタイヤプレッシャーモニタリングといった先進運転支援システムも存在し、万が一の事態にも万全の備えを作っています。
ラグジュアリーなセダンとしての風格を保ちつつスポーティな乗り味も楽しめる欲張りな車両、それがマセラティクアトロポルテGTSなのです。
■【SUV】ランボルギーニ ウルス (約3,070万円)
ランボルギーニ ウルス
2017年に正式発表されたランボルギーニウルスはスポーツカーとSUVが融合した、ドライバーに新しい楽しみ方を提供するモデルです。
ランボルギーニはこのモデルにSSUV(Super Sport Utility Vehicle)と呼び、従来のSUVを超える車両であることをアピールしました。なお、「ウルス」とは牛の名前の一種です。
他のランボルギーニ製のスーパーカーより重厚そうに見えますが、V8エンジンを搭載しており100kmまでの加速は3.6秒しかかかりません。さらに、最高速度は305km/hに達するなど、同社が培ってきたスポーツカーの伝統が内部に息づいています。
そのため、このモデルはSUVトップクラスのパワーを備えているといっても過言ではありません。
ランボルギーニ製のスポーツカーと同じように走行モードを選択できる点がこのモデルの特徴の一つで、ウルスでは「アニマセレクター」という名称が与えられました。
オンロードでは「ストラーダ」、「スポーツ」、「コルサ」といったモードを用意しており低速に適した走りからスポーティな走りまで様々なモードを楽しめます。
その他にも、オフロードでもモード選択が可能で、凍結した路面など滑りやすいところを走るための「ネーブ」、砂利道やダートを走るための「テラ」、砂丘を走るための「サビア」と3つのモードが用意されました。加えて、カスタマイズできる「エゴ」モードも存在するため、オンロードオフロード問わずどの道も好きなように走れます。
ランボルギーニウルスはスポーツカーとしてオンロードを走破し、SUVとしてオフロードを走破できる非常に類まれな車両といえるでしょう。段違いの性能で地上のあらゆる道を走る姿はまさにこれまでのSUVとは一線を画するものです。
ドイツ
ドイツ車はいかめしい見た目通りの重厚な乗り味が特徴的な車です。
頑丈なボディは事故の際の安全性も高く、走行時の安定性も確保します。
■【スーパーカー】アウディ R8 スパイダー V10 パフォーマンス 5.2 FSI クワトロ Sトロニック (約3,150万円)
アウディ R8 スパイダー V10
このモデルはR8のオープンカー仕様車で、2017年7月に発売されました。2019年にはフロントフェイスが変更され、より尖った印象を与えるます。
アウディの車らしく軽量高剛性ボディを使用しており、低重心であることも相まって路面に吸い付くような安定感を得られます。直進性も良く高速時の性能にまったく不足はありません。
さらに、特徴として、前進することに集中できるよう環境が整えられている点があります。
まず、フロントライトはレーザーライトを採用し、 LED光の3倍の照射距離があるため便利です。また、高速走行を行うスポーツカーには欠かせないクルーズコントロール機能も搭載されており、高速道路でストレスなく移動が行えます。
何より特筆すべき点としてメーターパネルのレイアウトがあり、速度計やナビ表示、ラジオなどのメディア情報がメーターパネルから一括して管理できるようになっており、わずかな操作で素早く情報を手に入れられます。
剛性の高いボディのなせる技か、走行中にもどっしりとした安定感を常に感じられます。ソリッドな味わいをスポーツカーに求める方におすすめです。
■【セダン】メルセデスマイバッハ S650 (約2,930万円)
メルセデスマイバッハ S650
ドイツの老舗車両メーカーであるマイバッハはおよそ100年前から多くの人々の憧れの存在でした。現代においてもセレブリティ御用達である点は変わらず、メルセデスマイバッハ S650は選ばれた人のための移動手段として販売されています。
メルセデスマイバッハ S650はベースとなった Sクラスロングからホイールベースがさらに200mm 延長されています。この延長幅は後部座席の乗り心地を向上させるために使われました。
後部座席の乗り心地はさらにゆったりしたものとなり、付属したレッグレスト、フットレスト、43.5度リクライニング可能なバックレストが更なる快適さを誘います。
加えて、マジックボディコントロールと呼ばれる車体制御技術が組み込まれており、車に加わる振動を最小限まで減らしています。
メルセデスマイバッハ S650とメルセデスベンツ Sクラスの相違点として、エンジン出力とトルクが向上している点が挙げられます。 同じくV12エンジンを搭載するS600ロングと比べると出力は469psから630ps、トルクは700N・mから1000N・mに強化されており、よりダイナミックな走り方ができるようになりました。
メルセデスマイバッハの車は上品な人にこそよく似合い、そして乗る人に気品を与えます。 高貴さをを心がけて生きる人にこれほど似合う車両もありません。
■【SUV】ポルシェ カイエン ターボS Eハイブリッド クーペ (約2,420万円)
ポルシェ カイエン ターボS Eハイブリッド クーペ(左) カイエン ターボS Eハイブリッド(右)
ポルシェが販売している SUV車で、日本では2019年より予約が始まりましたがまだ発売時期は明らかにされていません。
名前のカイエンとはトウガラシの品種名の一つです。 本車の特徴はスポーティな乗り味が強められている点にあります。
まず、走行性能はスポーツクロノパッケージ(走行性能を高めるオプション)装着時で100km/hまでの加速に3.8秒かかり、最高速度は295kmと優秀な数値です。
ドライブセレクター機能が装備されスポーティな乗り味を強められる他、スポーツレスポンススイッチを押せば20秒間ステアリングのレスポンスが鋭くなる機能を持ちます。
SUVとしてのオフロード走破性は最大渡河水深が280mm(エアサスペンション装着時)で、地上高は最低245mm(エアサスペンション装着時)です。他のSUVに比べると最大渡河水深値がやや低いため、あまり水深の深い場所には入らない方がよいでしょう。
優れた加速力にオフロード走破性が加わり、ポルシェ カイエンターボS Eハイブリッドクーペはどこでも望む場所へ行けます。売れ行きが好調なのも納得の出来栄えです。
フランス
フランス車は華やかでおしゃれな点に特徴があります。
全体的に丸いフォルムの車が多いため、人によっては可愛らしさを覚えるかもしれません。