トヨタのSUVの歴史
トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)
トヨタは1937年に設立されてからさまざまなモデルを世界に送り出してきましたが、SUVとしては1951年登場のランドクルーザーの前身「ジープBJ型」が最初のモデルと思われ、その後に発売された「RAV4」の流れを汲みながら現在のSUVへと続いています。
トヨタの新車販売台数は2019年現在、世界でもVW(フォルクスワーゲン)に続いて2位に付けており、昔から変わらず世界のトップを走り続けています。
トヨタのSUVの特徴
トヨタ RAV4 PHV(プロトタイプ)
トヨタのSUVにはさまざまなラインナップがありますが、大枠の分類では「街乗りの快適性を重視したSUV」と「オフロードの走行性を重視したSUV」の2種類に分けられます。
まず街乗りに適しているSUVはラグジュアリーでスタイリッシュなデザインが多く、カラーバリエーションが豊富であったりエクステリアに遊び心が取り入れられていたり、低燃費に特化したりしているモデルが多くあります。
「RAV4」などの流れを汲んでおり、コストパフォーマンスが高く小回りが利き、日常の買い物や通勤、休日のレジャーなどに使いやすい設計がなされているのが特徴です。
一方、オフロードを重視したSUVは悪路の走破性を高めつつ、頑丈で故障などのトラブルが起きにくいボディを実現しているモデルが多いといえます。ハイラックスなどが代表的で、1955年に販売が開始されたランドクルーザーの流れを汲んで、現在のトヨタのSUVまで脈々と特徴が受け継がれています。
トヨタの最新型SUVはどれ?
トヨタ ヤリスクロス Z(プロトタイプ)
トヨタの最新型SUVは2020年に販売が開始された「ヤリスクロス」と、2021年に国内導入が予測されている「カローラクロス」の2種類です。
ヤリスクロスは「スポーティー、アクティブ、スタイリッシュ」を柱とした「YARISシリーズ」の新モデルで、悪路走破性、ユーティリティ、安全性能などのあらゆる「車に欲しい機能」を高水準で搭載しているのが特徴といえます。
「コンパクトSUVの概念を変える都市型SUV」と銘打ち、街乗りに特化していながら悪路でも軽々と走り抜ける高い走行性能や日常にもレジャーにも活躍する大容量のラゲージルームなど、さまざまな便利機能を実現しています。
カローラクロスは世界でも人気のモデル「カローラ」のSUVで、2021年に日本に導入されると見られているモデルです。現在のところ正式な発表はないものの、今後販売国を拡大していく予定とされており、可能性は高いといえるでしょう。
トヨタのおすすめSUV 8選!
ここからは、トヨタのおすすめSUV、8選をご紹介します。
■ライズ
トヨタ ライズ
トヨタの「ライズ」はダイハツの「ロッキー」のOEM車で、街乗りにも便利なコンパクトSUVです。ボディサイズはコンパクトでありながら堂々とした存在感のあるエクステリアが特徴で、369リットルの広々としたラゲージルームは買い物やレジャーに幅広く活躍してくれるでしょう。
車や歩行者と衝突する可能性を検知したときに自動でブレーキを作動させる「衝突回避ブレーキ」や、アクセルとブレーキを踏み間違えたときのための「ブレーキ制御付誤発進抑制機能」など、安全装備も搭載されています。
ボディサイズは全長×全幅×全高=3,995mm×1,695mm×1,620mm、乗車定員5名、2WDと4WDの2種類の駆動方式がラインナップされており、グレードは「Z」「G」「X”S”」「X」の4種類です。
■C-HR
トヨタ C-HR G
C-HRは2016年に登場したコンパクトクロスオーバーSUVです。街乗りに適しているモデルですが、走行性をより重視した「GRスポーツ」などのオンロードに向いているモデルも発売されています。
乗車定員5名、2WDと4WDの2種類の駆動方式がラインナップされており、グレードは2WDがガソリン車でS-T、G-T、S-T“GRスポーツ”、ハイブリッド車でS、G、S“GRスポーツ”の6種類です。
■ヤリス クロス
トヨタ ヤリスクロス HYBRID Z
ヤリスベースのコンパクトSUV、ヤリス クロスは2020年8月から販売されているモデルです。無駄のないスタイリッシュな外装はもちろん、機能性・快適性共に長けた内装も人気の理由のひとつです。390Lという大容量のラゲージスペースを備えていることに加えて、柔軟にシートを動かすことが可能なためさまざまなサイズの荷物を載せることができます。
ボディサイズは全長×全幅×全高=4,180mm×1,765mm×1,590mm、乗車定員5名、グレードは「HYBRID Z」「HYBRID G」「HYBRID X」がハイブリッド車の3種、ほかに「Z」「G」「X」「X“Bパッケージ”」がガソリン車の4種となっています。加えて、それぞれで2WDか4WDを選択可能です。
■ハリアー
トヨタ ハリアー(プロトタイプ)
「ハリアー」は1997年に販売が開始された都市型SUVで、ダイナミックかつエレガントな印象を与えるエクステリアや上質さを極めたインテリアが魅力のモデルです。SUVでありながらクーペのような美しいボディラインと、主張しすぎない落ち着いた快適性の高い車内空間は、ドライブの満足度を高めてくれます。
2代目モデルまで海外市場ではレクサスブランドから「RX」として販売されていましたが、3代目モデルからはトヨタ専売モデルとして独立しています。
ボディサイズは全長×全幅×全高=4,740mm×1,855mm×1,660mm、乗車定員5名、2WDと4WDの2種類の駆動方式がラインナップされており、グレードはガソリン車とハイブリッド車それぞれで「S」、「G」、「G“Leather Package”」、「Z」、「Z“Leather Package”」の5種類です。
■RAV4
トヨタ RAV4 アドベンチャー“オフロードパッケージ”
RAV4は1994~2016年までに販売されていたクロスオーバーSUVで、一旦販売を終了してから2019年に日本で販売が開始されました。一部のグレードでは燃費性能を向上させつつ安定性を高めるために「ダイナミックトルクベクタリングAWD」が装備されているなど、走行時の快適性を特に意識して開発されたモデルです。
また、路面の状態に合わせて3つの走行モードを切り替えられるため、オンロードにもオフロードにも対応できる乗り回しの良さが魅力のひとつといえるでしょう。
乗車定員5名、2WDと4WDの2種類がラインナップされており、グレードはガソリン車でX、G、G“Zパッケージ”、アドベンチャー、ハイブリッド車でハイブリッドX、ハイブリッドGの6グレードです。
■ハイラックス
トヨタ ハイラックス
ハイラックスは1968年から販売されているモデルで、世界でもカローラに続いて高い人気を誇ります。頑丈なボディが特徴で走行性能が高いため、路面環境が悪い地域では特に活躍しています。トラックが源流となっており、荷物を積んだまま悪路を走破できるので、アウトドアなどに重宝するモデルといえるでしょう。
ボディサイズは全長×全幅×全高=5,335mm×1,855mm×1,800mm、乗車定員5名、ディーゼルのみのラインナップで、グレードは「Z」と「X」の2種類です。
■ランドクルーザープラド
トヨタ ランドクルーザープラド TZ-G
ランドクルーザープラドは1990年発表された大型SUVで、現在は4代目が販売されています。前述の「ランドクルーザー」の小型モデルにあたり、街乗りにもオフロードにも適している操縦性と走破性の高さが魅力です。
日本国内ではランドクルーザーよりもプラドの方が販売台数は多く、人気が高いモデルといえるでしょう。大型SUVらしい迫力と存在感を表現しながら、美しさと機能性を追求したインテリアを備えているのもポイントです。
乗車定員5名または7名、ガソリン車とクリーンディーゼル車の2種類がラインナップされており、グレードはガソリン車とディーゼル車ともにTX、TX“Lパッケージ”がそれぞれ設定されるのに加え、ディーゼル車のみに設定される最上級グレードのTZ-Gで5種類です。
■ランドクルーザー
トヨタ・ランドクルーザー・ヘリテイジエディション
ランドクルーザーは1954年にその名前が登場してから現在まで世界で高い人気を誇るクロスカントリーSUVで、「レクサス LX570」は姉妹車にあたります。迫力のあるダイナミックなエクステリアはSUVの源流といえる存在感です。
車高が高いため視認性が高く安定性を維持した操縦が可能で、全般的にシンプルな印象のインテリアではありますが、グレードの高いモデルではシートに本革をあしらったラグジュアリーな車内空間も楽しめます。
乗車定員8名または5名、ガソリン車のみがラインナップされており、グレードは「ZX」「AX“Gセレクション”」「AX」「GX」の4種類です。
まとめ
トヨタ ハイラックス 改良新型(Z)
トヨタのSUVの特徴や話題の車種などについてお伝えしてきました。トヨタのSUVは街乗りに特化したSUVとオフロードに特化したSUVに大別できるため、まずはどちらが必要なのかを検討した上で購入したい車種を決めるのがおすすめです。
これまでのトヨタのSUVを振り返りつつ、2020年に発売されたばかりのヤリスクロスや、今後発売予定のカローラクロスなどにも注目すると、まだまだ楽しみな展開が続くトヨタのSUVがさらに奥深く思えるかもしれません。