ポリッシャーとは?
体験型工具専門店 BULLET バレット
購入時にはピカピカだった車も、経年劣化や外的要因でキズやくすみが発生し、手洗いの洗車だけではなかなか満足のいく輝きが出てこないものです。そのときに活躍するのが「車用電動ポリッシャー」
ポリッシャーとは車体を研磨し汚れを取るための電動工具です。ポリッシャーに取り付けられた円盤状のバフが高速回転して車体を研磨すると微細なキズがなめらかになります。そしてワックスをかけると塗りムラが少なくなり、輝くボディが復活するのです。
しかし、事前に十分な知識ややり方を知らずにポリッシャーをかけてしまうと、そこは研磨機ですから取り返しのつかないキズがついてしまうことも。あまりDIYの腕に自信のない方は専門店に依頼した方が無難です。
また、初めてポリッシャーを操作するという方は研磨する力の弱い(その代わり、失敗が少ない)初心者用のものから始めていきましょう。
■ポリッシャーの種類
ポリッシャーには「ダブルアクション」「ギアアクション」「シングルアクション」の3種類があります。
「ダブルアクション」はポリッシャーが少しずつ中心をずらしながら回り円を描いていくように動きます。
研磨する力は低いですが、その分失敗した場合のキズがつきにくいので、初心者向けです。
また、ほかのギアアクションやシングルアクションで研磨した後の仕上げの研磨に使用されます。
「ギアアクション」はギザギザとした動きをしながら円を描いていくように動きます。
使いやすさや研磨する力はダブルアクションとシングルアクションの間くらいで、中級者向けといえます。
「シングルアクション」はバフの回転のみで、ポリッシャーへの力の入れ具合や位置の移動など、操作する本人の力量が問われます。
最も研磨力の高いものでキズもつきやすく、上級者向けです。
ポリッシャーを使った一連のコーティング・ワックスがけの作業
では早速ポリッシャーを使って…といきたいところですが、ポリッシャーを使った一連の作業の流れが重要になってきます。そのやり方を間違うといくら高価で高性能なポリッシャーを持っていても意味がありません。
では、その作業の流れを見ていきましょう。
■下準備から入念に
東京都板橋区にあるカーポリッシュオーソリティ
作業は炎天下やホコリが舞う可能性のある風の強い日は避けて行います。車を傷つける恐れがあるので作業する服にはボタンやファスナーなどがついていないものを着用します。
また、ガレージ内で作業する場合には、ポリッシャーの研磨によって粉じんが出るのでマスクを着用しましょう。
まず車体についた泥や砂、水あかなどの汚れを落とす作業から始めます。汚れがついたままポリッシャーをかけると車体にキズをつける可能性があるからです。
洗車が済んだらきれいに水分をふき取り、さらに鉄粉や落ちなかった汚れがないかチェックし除去します。
それが終わったらポリッシャーをかけない部分(ゴムの部分など)にマスキングテープを貼っていきます。
■ポリッシャーをかける作業
下準備が終わったらいよいよポリッシャーをかけていきます。ポリッシャーでまず低回転から磨いていきます。
バフやコンパウンドの具合を見るという目的もありますし、最初から高速回転で磨いてしまうと初心者のうちはキズをつけてしまうこともありますので、状態を見ながら徐々に回転数を上げていきます。
また、コツの一つとしてポリッシャーはあくまで手で支えるくらいに考え、決して車体に押しつけないようにしましょう。「電動」ですから、その力で磨いていくと考えましょう。
カーポリッシュオーソリティの横山代表
磨いていく範囲を均一にムラが出ないようにポリッシャーをかけることが重要です。磨く部分、ボンネットやドアを一つの四角として考え、半分あるいは4分の1の範囲に分けましょう。
4分の1に分けたとして、その4つの区画「A」「B」「C」「D」をA→B、B→Cといった具合に一区画を一定の動きで同じ数だけ磨き、磨き終わったら次の区画へ…というようにしてポリッシャーをかけていきましょう。
もし区画分けをせずにやみくもに磨いてしまうと1回磨いた場所なのに2度3度磨いていたり、逆に回数が少ないところがあったりと磨きムラになっていまいます。
ポリッシャーで磨くときは細い面や、塗装のクリア層が薄いエッジ部分は気をつけましょう。たとえばピラーなどを磨くとガラス面まで一緒に削ってしまう可能性があります。
細い面を磨く専用のポリッシャーもありますが、均一に磨けそうになければ無理にポリッシャーを使わず手作業で磨きます。
■ポリッシャーで磨いた後の流れ
ポリッシャーで車を磨いたら「脱脂」をします。これは、作業後にコンパウンドに含まれている油分を洗い流し、ふき取る作業です。それから最後にコーティングまたはワックスをかけ、十分に乾燥させます。
これがポリッシャーを使った磨きから仕上げまでの一連の作業となります。ポリッシャーは研磨をする道具なので、作業はあくまで半年から1年に1回くらいにとどめておきましょう。
ポリッシャーおすすめ5選!
では、これからおすすめのポリッシャーを紹介していきたいと思います。
■1.プロスタッフ シャインポリッシュ S AC100V
家庭のコンセントから電源を取ることができ、軽量でコンパクト。ダブルアクションタイプで初心者でも安心して使うことができます。
両手でグリップアームを持つようになっており、振動も小さく手元がぶれたり、キズをつける心配がほとんどありません。駆動音が小さく、住宅街でも周りを気にせず作業をすることができます。
■2.リョービ ダブルアクションポリッシャー PED-130KT
ダブルアクションタイプでこちらも初心者向きです。研磨前の水あか取りを行うこともできます。
そのほか、ヘッドライトのくすみ取り、専用の艶出し材で撥水加工などの作業もできるようになっています。電源コードは5mで、収納バックつきです。
■3.マキタ 125mm充電式ランダムオービットポリッシャ PO500D
こちらはギアアクションとダブルアクションどちらの駆動も可能です。充電式のコードレスタイプ、「仕上げモード」でムラのないきれいな仕上がりができるようになっています。
本格的に車を仕上げたいという方におすすめで、ある程度ギアアクションで研磨の調整ができることから中級者向けといえるでしょう。
■4.リョービ シングルアクションポリッシャー PE-201
安定した研磨を可能にし、100Vクラスではハイパワーを誇ります。負荷をかけても回転数の落ち込みを抑えることで、ムラができづらく安定した研磨が行えるフィードバック回路を搭載。
ダイカスト製プロテクターで本体の摩耗を防ぎます。
片手で操作しやすく作業に合わせ回転数を調節できますが、シングルアクションタイプで上級者向けです。
■5.マキタ サンダポリッシャ 9237C
950Wのハイパワーでプロも使用する研磨力の高いシングルアクションタイプです。スピード調整ダイヤル・無段階変則スイッチ・うっかりミス防止用のロックボタンつき。
非常にパワフルなため使いこなすにはコツが必要な上級者向けです。ポリッシャー作業に慣れ、腕を上げたところで購入を検討しましょう。
まとめ
体験型工具専門店 BULLET バレット
ポリッシャーを上手に使用すると車のボディはピカピカになりますが、一連の作業は慣れるまでにコツが必要となってきます。どうしても機械類に自信がないという方は業者さんに頼むのが確実かもしれません。
しかし自分でボディをピカピカに磨き上げたいと思っている方であれば、作業をしながら腕を磨いていきましょう。自分で仕上げた美しい車にはいっそう愛着を持つことができるはずです。