新車価格でお得なのにしっかりエコカー!低燃費コンパクト
ルノー EOLAB(パリモーターショー2014 出展車両)
内燃機関を持つ車を運転する限り、必ずかかるのが燃料代。走らなければかからないとはいえ、通勤やお買い物でどうしても車が必要な方の場合、日々嵩む燃料代は頭の痛いところですよね。
そこで、業界トップクラスの低燃費性能を持ちつつ、おサイフにも優しいコンパクトカーに思い切って乗り換えてみるというのはどうでしょう。
近年のコンパクトカーは性能の向上が著しく、燃費性能ももちろんのこと、運動性能も上がってドライブも楽しめますし、スペース効率も上がっていざという時の荷室容量もしっかり確保されているモデルがたくさん。
燃料代を節約するだけではない、付加価値のあるコンパクトカーたちをご紹介します。
燃費性能の良い現行コンパクトカー 5選! トヨタ強し
■トヨタ ヤリス ハイブリッド(WLTCモード燃費:36.0km/L)
トヨタ ヤリス ハイブリッド
より実燃費に近い計測結果になるといわれるWLTCモード燃費において、いかにコンパクトカー、いかにハイブリッド車とはいえ、36.0km/Lという驚異的な数値を叩き出しているのが、トヨタの最新コンパクト、「ヤリス」です。
もちろんカタログ燃費だけが優れているのではなく、これまではハイブリッド車でもなかなか実現できていなかった実燃費でリッター30キロ代を軽々と出してみせるという、高効率性が際立つヤリスハイブリッド。
これは、熟成の進んだトヨタハイブリッドシステムと、熱効率を極限まで上げたガソリンエンジン、走行抵抗を限りなく低くしたドライブトレインなど、あらゆる新技術の協調によって成し遂げられたものです。
トヨタ ヤリス ハイブリッド
そんな燃費スペシャル的一面を持ちつつも、コンパクトなボディながら高剛性なGA-Bプラットフォームの採用によって、走行性能も先代となるヴィッツからは数段レベルアップ。
サスペンションが路面の不整をしっかり受け止めつつ、グイグイ曲がれるその走りは、どこかWRCに参戦しているヤリスWRCを思わせるようなスポーティさです。
より前席重視に割り切られたパッケージングとなっており、後席や荷室の要領としては若干の物足りなさも感じさせるヤリスですが、このツルンとしつつも存在感のあるエクステリアや、走行性能、何より優れた燃費性能の虜になってしまいそうな、トータル性能の高さがありますね。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,940mm×1,695mm×1,500/1,515mm | |
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エンジン種類 | 直列3気筒ガソリンハイブリッド 1.5L | |
WLTCモード燃費帯 | 30.2〜36.0km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 1,816,364〜2,266,364円 |
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■トヨタ ヤリスクロス ハイブリッド(WLTCモード燃費:30.8km/L)
トヨタ ヤリスクロス ハイブリッド
続いてこちらもトヨタ車、かつヤリスのシリーズ車となるヤリスクロスも、WLTCモード燃費で30.8km/Lと、より背が高く車重もあり、抵抗も大きくなるSUVボディとしては驚異的な低燃費を記録しています。
ヤリスで定評のある、実燃費の伸びの良さはヤリスクロスでも健在。こちらも、リッター25キロ代をコンスタントに出せる実力の持ち主となっており、流行のSUVボディながら燃料代がかなり節約できそうですね。
ヤリスとの共通性も感じさせつつ、独自の垢抜けたスタイリングも魅力の一つで、自動車のデザインに厳しい欧州市場でも、ヤリスともども好評を博しているとのこと。挑戦的なブラスゴールドメタリックなどの鮮やかなボディカラーも映える、都会派の仕上がりになっています。
トヨタ ヤリスクロス ハイブリッド
ヤリスで弱点の一つだった後席や荷室のユーティリティ性を、ひとまわり大きなSUVボディによって克服した感もあるヤリスクロス。クラス初の装備となるパワーバックドアや、まだまだ珍しい電動パーキングブレーキなど、ライバルメーカーだけでなくトヨタ内の兄貴分SUVたちも戦々恐々としていそうな充実装備も魅力の一つです。
こんなトータルパッケージでありながら、お値段は200万円台前半からとリーズナブルな点もポイント。燃料代とともに、車両価格でも節約できてしまいそうですね。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,180mm×1,765mm×1,590mm | |
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エンジン種類 | 直列3気筒ガソリンハイブリッド 1.5L | |
WLTCモード燃費帯 | 26.0〜30.8km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 2,076,364〜2,559,091円 |
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■トヨタ カローラスポーツ ハイブリッド(WLTCモード燃費:30.0km/L)
トヨタ カローラスポーツ ハイブリッド
3台続けてトヨタ車となりますが、こちらも世界中で「あのカローラがこんな刺激的なスタイリング?こんな走りの良さ?」と話題沸騰したのも記憶に新しい、「カローラスポーツ」も、WLTCモード燃費で30.0km/Lと、コンパクトカークラスをリードする低燃費が特徴。
ヤリスよりもひとまわり大きなGA-Cプラットフォームを採用していることもあり、よりワイドなボディは迫力満点のデザイン。
切れ長のヘッドライトや、LEDのライン発光も眩しいテールライトなど、一昔前のカローラとしては考えられないほどのスポーティなデザインは「スポーツ」の名に恥じない仕上がりですね。
トヨタ カローラスポーツ ハイブリッド
広く取られたトレッドや、リヤにダブルウィッシュボーンサスペンションを採用するなど、走行性能面でも大きく進化したカローラスポーツ。ヤリスの1.5リッターハイブリッドと異なり、1.8リッターハイブリッドのカローラスポーツは、パワフルさで差をつけています。
常にハッチバックボディでベンチマークとされてきたVW ゴルフに肉薄するとされる、乗り心地と操縦性を高度にバランスさせたワールドクラスの乗り味が持ち味です。
ヤリスハイブリッドほどの驚愕の低燃費性能とはいきませんが、こちらもリッター20キロ台をコンスタントに出す実力の持ち主。迫力のデザインが気に入ったなら、積極的に選びたくなる魅力に溢れていることでしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,375mm×1,790mm×1,460mm | |
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エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンハイブリッド 1.8L | |
WLTCモード燃費帯 | 25.6〜30.0km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 2,261,819〜2,582,728円 |
カローラスポーツについて詳しく知りたい方はこちら
■日産 ノート e-POWER(WLTCモード燃費:29.5km/L)
日産 ノート 新型
ここにきて、ついにトヨタ以外のコンパクトカーが登場します。WLTCモード燃費で29.5km/Lの低燃費を実現した日産のe-POWER専用コンパクトカー、新型の「ノート」です。
先代モデルのモデルライフ中盤で投入されたe-POWERは、常時モーター駆動による未来的な走りとガソリン車譲りのユーティリティ性、何より優れたコストパフォーマンスで一躍大人気グレードとなっていましたので、新型モデルがe-POWER専用モデルとなるのももはや必然のことでしょう。
初代、2代目と、ショートミニバン風のフォルムが特徴的だったノートですが、新型モデルではあえて全長を切り詰め、よりコンパクトカーの王道といったフォルムに大変身しています。
それでいて、クラストップとなる後席空間の余裕は維持されているとのことで、実車で早く確認してみたいところですね。
日産 ノート 新型
すでに発表済の大型SUV EV「アリア」との関連性を感じさせるシャープなフロントフェイスやボディサイドの流れるような造形など、日産の新時代を牽引していく気負いすら感じる新型ノートのデザインは、コンパクトカーらしからぬ存在感を放っていますよね。
それでいてe-POWERパワートレインはさらに効率化が進められているとのことで、あまり実燃費の伸びの良くないシーンも指摘されてきた先代モデルに比べてどれほど改善が進んだのか、続報が待たれますね。
新型日産ノートは、すでに車両と概要が発表されてはいますが、12月に正式発表及び発売の予定となっています。続報に期待がかかります。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,045mm×1,695mm×1,505/1,520mm | |
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エンジン種類 | 直列3気筒ガソリンハイブリッド 1.2L | |
WLTCモード燃費帯 | 28.4〜29.5km/L | |
新車価帯(消費税抜き) | 1,845,000〜1,988,000円 |
ノートについて詳しく知りたい方はこちら
■ホンダ フィット e:HEV(WLTCモード燃費:29.4km/L)
ホンダ フィット e:HEV
こちらも2020年のコンパクトカー期待の星の一つ、ホンダの「フィット」は、WLTCモード燃費で29.4km/Lという低燃費を実現しています。
e:HEVと名付けられたフィットのハイブリッドシステムは、実は日産のe-POWERにも近いような構成が特徴。エンジンは低中速域では発電に徹し、電動モーターでの常時駆動によるレスポンスに優れたドライブを実現しつつ、高速域でエンジン駆動の方が効率が良くなってくると、エンジンによる駆動も可能という、いいところどりのシステムとなっています。
ホンダ フィット e:HEV
ハイブリッドシステムのクレバーさもホンダらしい部分ですが、より人間の感性に沿った、使いやすい・疲れにくい運転を実現したアイデアの数々も、ホンダというメーカーの底力を感じさせます。
特に注目は、Aピラーの細さや低く抑えられたダッシュボードによる開けた前方視界の広大さ。やや全高が高く取られたパッケージングも相まって、運転のしやすさは歴代トップクラスであることは間違いないでしょう。
それでいて、シートアレンジの豊富さや広々とした荷室といった、歴代フィットの美点はしっかり引き継がれています。「心地よさ」という新たなコンセプトがどのように実現されているのか、ぜひ試乗して確かめてみては。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,995mm×1,695mm×1,515/1,540/1,565mm | |
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エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンハイブリッド 1.5L | |
WLTCモード燃費帯 | 23.2〜29.4km/L | |
新車価格帯(消費税抜き) | 1,816,000〜2,306,000円 |
フィットについて詳しく知りたい方はこちら
まとめ
ルノー EOLAB(パリモーターショー2014 出展車両)
コンパクトカーの中でも燃費性能に優れた車をご紹介してきました。
考えてみれば、普段の運転で定員ギリギリまで乗車することはかなり稀なはず。通勤やお買い物でミニバンを運転していると、室内の空気ばかり運んでいる気持ちになってくることがありますよね。
これらコンパクトカーなら、より普段の使い勝手にフォーカスしたサイズで、一滴のガソリンも無駄にすることなくドライブが可能。節約した分以上に、遠出したくなってしまいそうな走行性能の高さも、それぞれの車の魅力です。