寒波到来!!そのマイカーは雪道でも大丈夫か?
冬は、スキーやスノボーといったウィンタースポーツを楽しんだり、雪原風景を見に行ったり、温泉に入ったりと、冬には冬ならではの楽しみ方が無限大です。
特に、彼女や奥さまがいらっしゃる方!(友達・家族、もちろん現時点おひとり様でも無問題ですが)冬こそ、一緒に旅行に行きたい、彼女を乗せてドライブに行きたいな~なんて思ったりしますよね。寒い季節こそ二人の距離を縮める絶好のチャンスです。
特にゲレンデでは男性のかっこよさが3割アップ、なんて言われますので、気になる女性がいる方であれば、積極的にスキー場などに女性を誘ってみましょう!
そんなとき、不安になるのが「自分の車、雪道走行は大丈夫かな…」ということ。
■「ねえ、あなたの車って、雪道走行本当に大丈夫なの?」
雪道はとっても危険です。
雪が降っているときの運転は、周りの見通しも悪く、除雪が追い付いていない道の場合はタイヤが雪にはまってしまったり、凍っている道の場合はスリップしてしまうことがあります。
特に、降雪地帯にお住まいの方であれば、雪の怖さをご存知だと思いますが、あまり雪が降らない地域に住んでいる方は、雪の怖さを軽視している恐れがあります。
思っている以上に、雪道の運転は危険がたくさんあります!!
「え~その車じゃ心配!!無理かな」
と、言われないためにも!!
楽しい時間を過ごすためにも、ぜひとも本記事を読んで雪道走行に強い車マスターになってくださいね!
大前提!雪道では必ずタイヤチェーンやスタッドレスを用意!
《画像提供:Response》《撮影 小林岳夫》コンチネンタル VikingContact 7
雪道に強いクルマを今からご紹介しますが、その前に雪道には大前提があります!それは、必ずタイヤチェーンを装着するか、スタッドレスタイヤを履く、と言う事です。この大前提を守らないと、いくら雪道に強いクルマに乗っていても、サマータイヤでは空しくタイヤが空回りするばかりで、全く前に進まない、と言う状況に陥る事も十分に考えられます。
また、最近ではサマータイヤで積雪路や凍結路を走ると、法令違反に問われる場合があります。罰則は、
違反点数:なし
反則金:大型自動車等 7,000円 普通自動車・自動二輪 6,000円 原動機付自転車 5,000円
(※ 沖縄県は適用外。自動二輪・原付は各都道府県による)
と言うものになっていますので、くれぐれも雪道を走るときは、タイヤチェーンやスタッドレスを用意してください!
雪道には、4WDが強い!ただし、駆動力だけ!
《画像提供:Responce》
雪道で最強なのは4WDです。なぜ雪道に強いのか。それは、前輪駆動や後輪駆動に比べて4つのタイヤを駆動するので、単純に駆動輪のタイヤの接地面積が2倍になるからです。
JAF(日本自動車連盟)の調査では、9%勾配の上り坂では2WDも4WDも全車上りきれたものの、より急坂な20%勾配では4WDしか上り切れなかった事が検証されています。
やはり、駆動力という点では4WDの方が明確なアドバンテージがあります。
ただし!制動力では4WDのアドバンテージは無い!という結果になっている点には注意が必要です。雪道での制動距離は、物理原則に忠実に2WDと4WDの違いは関係なく、より重いクルマの制動距離が長くなっている事が報告されています。
なので、4WDにアドバンテージがあるのは駆動力だけで、制動距離はクルマの重さに比例して、重いクルマほど制動距離が長くなる、と言う原則をよく理解して運転する事が大切です。
前輪駆動車(FF)も、そこそこ雪道に強い!ただし、限界は早いぞ!
前輪駆動車(FF)も、そこそこ雪道に強いクルマです。FF車は、駆動輪である前輪の真上に重量物であるエンジンが位置するので、構造上、駆動輪に荷重がかかりやすく、トラクションを稼ぎやすいという特徴があります。
また、雪道のような滑りやすい路面では、FR車のような「押す」方式よりも、FF車の「引っ張る」方式の方がクルマの姿勢が安定する、という特性も見逃せません。
ただし、前輪駆動車は操舵と駆動を1つのタイヤで賄っているため、一度タイヤの駆動力を超えてしまうと極度のアンダーステアに見舞われるので注意が必要です。
後輪駆動車(FR)は雪道が苦手!
ドライ路面では最強な後輪駆動車(FR)ですが、雪道は苦手です。理由は荷重がかかるのはエンジンがある前輪なのに、駆動輪は後輪であまり荷重が掛かっていない、という特性によるものです。
BMWのように前後荷重が50:50のモデルもありますが、後輪駆動車の場合は駆動輪である後輪よりも、操舵を担当する前輪により重い荷重が掛かってしまう場合が多いので、駆動輪に対する荷重という点では不利になります。
雪道に強い車 オススメ5選!
■スバル フォレスター
《画像提供:Responce》《写真撮影 郡大二郎》スバル フォレスター
押しも押されぬスバルの代表的SUVといえばフォレスターです。全グレード、水平対向4気筒+シンメトリカルAWDの組み合わせは、雪道で無類の安心感をドライバーに与えます。
最低地上高は、積雪路でも余裕のある220mmを確保。AWD=4WDは路面状況に応じた2つのモードを選択することで、駆動力やブレーキなどを最適に統合制御してオフロード走行を手助けしてくれる「X-MODE」を全車に備えるなど、本格派の四駆性能が大きな魅力です。
オフロードだけでなく、水平対向エンジンとシンメトリカルAWDによる低重心なレイアウトはオンロードでの安定した走りにも貢献。さまざまなシーンで運転を楽しめる余裕の性能がうれしいですね。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,640mm×1,815mm×1,715mm | |
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ホイールベース | 2,670mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,640kg | |
燃費 | WLTCモード:14.0km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンハイブリッド 1,995cc | |
エンジン最高出力 | 107kW(145PS)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 188N・m(19.2kgf・m)/4,000rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 10kW(13.6PS) | |
モーター最大トルク | 65N・m(6.6kgf・m) | |
駆動方式 | 全輪駆動(AWD) | |
トランスミッション | CVT | |
新車価格 | 2,940,000円(消費税抜) |
■日産 エクストレイル
《画像提供:Responce》《写真撮影 中野英幸》日産 エクストレイル 新型
言わずと知れた日産のSUV、エクストレイル。4代目となる新型エクストレイルは2022年7月25日に発売されました。新型エクストレイルの最大のトピックは、全車モーター駆動の「e-POWER」となったことです。世界的にも珍しい可変圧縮比ターボエンジンは発電に専念します。
その「e-POWER」の中でも、前後に強力なモーターを備えた4WDモデル「e-4ORCE」は雪道最強とのウワサが。e-4ORCEは前輪と後輪が物理的に接続しておらず、それぞれ独立したモーターによって駆動します。
そのため、前後の駆動力を0:100から100:0まで自由に配分する事が出来、きめ細かな駆動力配分が自由自在。滑りやすい雪道でも自由自在な駆動力配分によって、ドライバーが意図した走行ラインに乗せやすくる制御ができます。
ドライ路面では、FRのように前輪を操舵に専念させる制御ができるなど、まさに電動車ならではのパフォーマンスを発揮する新型エクストレイルに要注目です。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,660mm×1,840mm×1,720mm | |
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ホイールベース | 2,705mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,880kg | |
燃費 | WLTCモード:18.4km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリンハイブリッド 1,497cc | |
エンジン最高出力 | 106kW(144PS)/4,400-5,000rpm | |
エンジン最大トルク | 250N・m(25.5kgf・m)/2,400-4,000rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | フロント:150kw(204PS)/リア:100kw(136PS) | |
モーター最大トルク | フロント:330N・m(33.7kgf・m)/リア:195N・m(19.9kgf・m) | |
駆動方式 | 4WD | |
トランスミッション | - | |
新車価格 | 3,908,000円(消費税抜) |
■トヨタ クラウン
《画像提供:Responce》《写真撮影 雪岡直樹》トヨタ クラウン クロスオーバーRS Advanced
2022年秋、従来のFRセダンから驚きのFFベースなクロスオーバーにフルモデルチェンジしたクラウン。実は全グレードが4WDで、2種類の異なったシステムの4WDが用意されている事を知る人は少ないかもしれません。
クラウンの4WDシステムの一つ目は、トヨタおなじみの「E-Four」。上級トヨタ車の定番ともいえる2.5L直4自然吸気エンジンに、トヨタ伝統のTHSⅡを組み合わせたモデルは、アルファードなどでも同じシステムが使われ、トヨタの定番中の定番と言える4WDシステムです。
一方、新開発の「デュアルブーストハイブリッドシステム」は何が違うのか。まずエンジンが違い、トヨタブランドとしては初採用の2.4L直列4気筒ターボエンジンを搭載し、エンジン単体の出力は最高出力200kW(272ps)/6000prm、最大トルクは460Nm/2000-3000rpmを誇ります。そこに、フロント:61kW(82.9ps)/292Nm、リア59kW(80.2ps)/169Nmを出力するモーターを組み合わせ、システム最高出力は実に349PSに達します。
ハイパフォーマンスマシンが雪道で乗れるのか?と言う疑問もあるかとは思いますが、5種類から選択できる走行モード変更スイッチをコンフォートにセットすれば、電子制御式の可変ダンパーや電子スロットルのセッティングも含めマイルドな特性となるので、安心してドライブができます。
新型クラウンは、全グレード4WDという思い切った設定で登場しましたので、雪道でも使えるプレミアムサルーンとして貴重な存在です。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,930mm×1,840mm×1,540mm | |
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ホイールベース | 2,850mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,900kg | |
燃費 | WLTCモード:15.7km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンハイブリッドターボ 2,393cc | |
エンジン最高出力 | 200kW(272PS)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 460N・m(46.9kgf・m)/2,000‐3,000rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | フロント:61kW(82.9PS)/リア:59kW(80.2PS) | |
モーター最大トルク | フロント:292N・m/リア:169N・m | |
駆動方式 | 4WD | |
トランスミッション | 6速オートマチック | |
新車価格 | 5,500,000円(消費税抜) |
■スズキ ジムニー
スズキ ジムニー
軽自動車で唯一、専用のラダーフレームを持ち、車軸式サスペンションを装備しているのがこのスズキのジムニーです。
このラダーフレームってなんだ?と思う方もいるかと思いますが、フレームとは、車を支えている骨組みのようなものですよね。
そしてこのラダー(はしご)フレームは、馬車の時代から採用されており、頑丈で製造が容易、そして重量がモノコック型などと比較して重いという特徴があります。
そのため、岩場などのオフロード系の車種には、ラダーフレームが多く採用されています。(ベンツのGクラス、トヨタのランドクルーザー、ジープのラングラーなど)
そして、車軸式サスペンション、これは大型トラックにも使用されているサスペンション型式です。左右の車輪が車軸でつながっているため、構造が単純かつ悪路に強いです。(一方、乗り心地があんまり、という欠点もあります…)
また、一回り大きなジムニーシエラもおすすめですよ。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,725mm | |
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ホイールベース | 2,250mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 1,030kg | |
燃費 | WLTCモード:16.2km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリンターボ 658cc | |
エンジン最高出力 | 47kW(64PS)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 96N・m(9.8kg・m)/3,500rpm | |
駆動方式 | 四輪駆動(パートタイム4WD) | |
トランスミッション | 5速MT | |
新車価格 | 1,640,000円(消費税抜) |
ジムニーをもっと知りたい方はこちら
■三菱 デリカD:5
三菱 デリカD:5新型
三菱のデリカD:5は、悪路・雪道を走る人にとって本当にオススメの車です。
ミニバンではありますが、世界唯一のオールラウンダーミニバンと謳っているだけあり、SUV的にも使えるミニバンは現在デリカD:5だけと言っても過言ではありません。
2007年には、世界一過酷なモータースポーツ競技と呼ばれる「ダカールラリー」をほぼノーマル車で無事走破するなど、走行性能もちゃんとお墨付きです。
2019年2月には新型デリカD:5が販売されました。さらにパワーアップしているのでおすすめです。
三菱 新型デリカD:5
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,800mm×1,795mm×1,875mm | |
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ホイールベース | 2,850mm | |
最大乗車定員 | 8名 | |
車両重量 | 1,980kg | |
燃費 | WLTCモード:12.6km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ディーゼルターボ 2,267cc | |
エンジン最高出力 | 107kW(145PS)/3,500rpm | |
エンジン最大トルク | 380N・m(38.7kgf・m)/2,000rpm | |
駆動方式 | 四輪駆動(4WD) | |
トランスミッション | 8速AT | |
新車価格 | 4,069,000円(消費税抜) |
三菱のデリカD:5新型!実際の乗り心地はどう?買い?試乗評価まとめ | カーナリズム
https://matome.response.jp/articles/2745デリカD:5新型の最新情報をまとめています!
最後に
ね、冬は一緒に遊びに行こ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、雪道に強い、オススメ車をご紹介いたしました。他にも、スズキのハスラーや三菱のアウトランダーなどなどオススメしたい車はあるのですが、使いやすさやフルモデルチェンジの時期、実際に購入することを考慮した結果、この5選になりました…!!
自分と大切な人を守るためにも!天候関係なくドライブを楽しむためにも!
雪国にお住まいの方、そしてウィンタースポーツが大好きな方は、これを機会に雪道に強い!!という視点も入れて、車選びをしてもいいかもしれないですね。
本記事が、貴方の冬のカーライフに少しでもお役に立てれば嬉しいです。