はじめに
トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス(LEXUS)」は2005年に日本でも導入され、今ではSUVモデルを中心とし、人気のブランドとなりました。
レクサスも車種が増えてきてそれぞれがどれくらい売れているんでしょうか?
自販連が発表している乗用車通称名台数を元にレクサスが販売している10車種の2018年のモデル別登録台数をランキング形式でまとめてみました。
1位
レクサスLSシリーズがグレード合計4,664台で1位を獲得しました。
台数はすべて2018年1月、2月の2ヶ月分の登録台数合計の値となっています。
ちなみにグレード別内訳は
LS500H 2,501台
LS500 2,158台
LS460 4台
LS600H 1台
となっています。
ハイブリットモデル、ガソリンモデル両方満遍なく売れているようですがハイブリットモデルのほうが優勢です。
「LS」の車名の由来は「Luxury Sedan」の略でレクサスのフラッグシップセダンです。
新型レクサスLSが10月19日に発売されて飛ぶように売れてるようです。
価格は980万円~1680万円とグレードによって異なりますが、主要グレードは1,300万超えますから法人がメインだとは思いますが、この価格でこの販売台数は純粋にすごいの一言です。
新型はクーペシルエットでフラッグシップモデルにふさわしい上質でスタイリッシュなデザインのセダンになっています。
2位
SUVモデルで一番コンパクトなレクサス「NX」が3,187台で2位にランクイン。
グレード別内訳は、
NX300H 1,753台
NX300 1,432台
NX200T 2台
となっています。
こちらもハイブリットモデルが好調です。
2017年9月にマイナーチェンジし、好調を維持しているようです。
「NX」の名前の由来はNはnimble(爽快な、素早い)、XはCrossover=交差を意味するXからきています。
サイズは全長4,640mm×全幅1,845mm×全高1,645mmとなっており、日本の道路事情で扱いやすいサイズと、SUVモデルの中では一番求めやすい価格という点も売れている理由のひとつでしょう。
3位
ミドルサイズのSUV「RX」が1,512台で3位にランクインしました。
グレード別内訳は、
RX200T 63台
RX300 616台
RX450H 833台
となっています。
一番グレードの高い「RX450H」が一番売れています。
RXの名前は、「R」は、「Radiant=輝く、光を放つ」、「X」は、「Crossover=交差を意味するX」に由来しています。
サイズは全長4,890mm×全幅1,895mm×全高1,710mmです。
横幅が1,900mm以内には収まっていますが、駐車場や狭い道路では若干気を使いそうですね。
4位
4位にはハッチバックの「CT」が986台でランクイン。
レクサスCTは、コンパクトなハッチバックモデルの車種です。
グレードは「CT200H」の1車種のみの設定となっています。
「CT」の名前の由来は「Creative Touring」の略で、200hは「2リッター車並みの動力性能を持つハイブリッド」を意味します。
あまり見かけない気がしましたが、ISより売れているという結果に。
5位
ミドルセダンの「IS」が658台で中間の5位にランクインしました。
グレードごとの登録台数は、
IS350 29台
IS300H 453台
IS200T 176台
になります。
内訳としてはハイブリットのIS300Hの割合が高くなっています。
いつの間にかIS-Fは無くなったんですね。
Dセグメントにあたるモデルで、メルセデス・ベンツCクラスや、BMW3シリーズセダン、アウディA4辺りの欧州プレミアムセダンが競合車にあたります。
SUVモデルに押され気味ですが、「IS」もデザインや走りも発売当初より進化しており、筆者としては好きなモデルです。
ISの名前の由来は「Intelligent Sports Sedan」の略語です。セダンにはS、SUVにはXがお尻につくのが特徴です。
6位
アッパーサルーンのセダン「GS」が495台で6位になりました。
グレード毎の内訳は、
GS450H 124台
GS350 57台
GS300H 252台
GS200T 35台
GSF 27台
となっています。
やはりGS300H、GS450Hのハイブリットモデルが売れ筋となっています。
Eセグメントにあたるモデルで、メルセデス・ベンツEクラスや、BMW5シリーズセダン、アウディA6の欧州プレミアムセダンが競合車です
GSの名前の由来は「Grand Sedan」を略したものです。
現行モデルはスピンドルグリルやフォルムも洗練されスタイリッシュなエクステリアになりました。
もう少し売れても良いなという気もしますが、輸入車人気やSUVモデルに流れるなど、少し苦戦してるのかもしれないですね。
7位
フラッグシップクーペの「LC」が493台で7位となりました。
2017年3月に新型モデルとして発売された「LC」。
実車を見たのは東京モーターショー2017が初めてでしたが、第1印象は「スタイリッシュ」「カッコ良い」と素直に関心してしまいました。
スピンドルグリルに、フロントピラーの処理、伸びやかで綺麗な全体のフォルムがとても綺麗なデザインです。
V型8気筒の5Lエンジンで最高出力477馬力、最大トルク540N・mとスペックもまさにフラッグシップにふさわしく、デザインと走りを兼ね備えたモデルです。
グレードごとの内訳は
LC500H 180台
LC500 313台
となっていて、ガソリンモデルのほうが売れています。
スポーティなモデルなので走りをより楽しめえそうなガソリンモデルを選ぶユーザーが多いという表れでしょうか。
名前の由来は、トヨタ ホームページに掲載はありませんでしたが、「Luxury Coupe」の略。
8位
ラグジュアリークーペの「RC」が307台で8位となりました。
全長4,695mm×全幅1,840mm×全高1,395mmとDセグメントにあたるクーペです。
デザインはLCを見た後だともう少し冒険してほしいかなと感じますが、綺麗にまとまっていますね。
グレードごとの内訳は
RC200T 6台
RC300H 152台
RC300 33台
RCF 27台
RC300 89台
となっており、LCと同様のクーペながらもハイブリットモデルが一番人気です。
RCの由来はRadical(急進的な,過激な,革命的の意味)なCoupeからきています。
9位
レクサスのフラッグシップSUV「LX」が206台で9位でした。
サイズは全長5,080mm×全幅1,980mm×全高1,910mmとかなり大きなサイズです。
車種は「LX570」の一台構成ですが、1,000万を超えるモデルなのと、横幅2m近くのサイズはなかなか日本の道路事情では厳しい面もあり販売台数も苦戦しているようです。
LXの由来はLuxury Crossoverからきています。
10位
ハイブリット専用モデル「HS」が111台で最下位となりました。
レクサスHSはFFのハイブリッド専用モデル「HS250H」の一台構成です。
2.4リッターガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドエンジンで、23.0km/Lの低燃費を実現していますが、一月あたり50台の登録台数は寂しいですね。
価格も決して安くなく、FFモデルということで訴求しづらく、なかなか売りづらいのかもしれませんね。
ちなみにHSの由来はHarmonious(調和のとれた) Sedanからきています。
この登録台数だといずれラインナップから無くなる可能性もあるかもしれないですね。
トヨタの主要車種の販売台数との比較
トヨタの主要モデルの同期間の登録台数も見てみましょう。
(2018年1月、2月の2ヶ月分の登録台数合計)
人気ミドルSUV「ハリアー」が7,933台
トヨタの人気SUVモデルです。相変わらず売れています。
大型SUVの「ランドクルーザー」が5,817台。
こんなに売れているという事実に少し驚きです。
トヨタの高級セダン「クラウン」は3,282台です。
モデル末期ですが、中々の販売台数です。
2018年に発売される新型クラウンが楽しみですね。
レクサス車の納期
ランキングを見てきましたが、レクサス車は売れ筋モデルや月間の生産量の少ないモデルは納期がそれなりに掛かります。
ちなみに以下のモデルが現時点で納期が3ヶ月以上掛かるモデルとなっています。
受注後納期目安(3/23現在)
・CT200h
6月上旬~中旬頃の工場出荷の予定
・RX450hL
8月上旬頃の工場出荷の予定
・RX450h
7月下旬~8月上旬頃の工場出荷の予定
・NX300h
7月上旬~中旬頃の工場出荷の予定
3~4ヶ月と納期が掛かるのであれば別メーカーの車種を選ぶという方が出てしまってもおかしくないと思いますが、もう少し納期を早めることはできないんでしょうか?
レクサスは値引きもしませんし指名買いが多いのかもしれませんね。
最後に
レクサスの車種別ランキングを見てみましたがいかがでしたか?
レクサスの売れ筋、人気モデルの把握ができてなかなか興味深かったです。
発売されたばかりの新型LSが、高価格ながらもここまで売れているという事実には驚きでした。
SUVのNXとRXが2位、3位となっていたのもSUVモデルの人気を象徴していますね。
レクサスはセダン、SUVとラインナップがありますが、ステーションワゴンのラインナップがないのが残念です。
国内ではスバル・レヴォーグやマツダ・アテンザのツーリングワゴンなどがありますが、高級価格帯のDセグメントのステーションワゴンのラインナップは少ないので発売されればそれなりに売れる気がします。
ニッチなセグメントなのであえて狙わないのかもしれませんが、メルセデスベンツ・Cクラス ステーションワゴンやBMW3シリーズツーリング、アウディA4アバントなどはブランドを確立しており、世界的にも売れているのでレクサスのツーリングワゴンのラインナップ追加をお願いしたいところです。
また、全体的にレクサスはハイブリットモデルが売れている印象ですね。
ハイブリットも燃費に寄りではなく、走りやパワーの方に比重を多めに置いているのがレクサスらしいですね。
今後も推移を見守りながら面白い動きがあれば集計し紹介したいとおもいます。