ステーションワゴンとは?
トヨタ プロボックス / サクシード
現在、国産車でステーションワゴンと公式サイトで明記し、名乗っているのは、マツダ6だけ(2019年12月現在)ですが、そもそもステーションワゴンとは どういった車のことでしょうか。
単にワゴンと言われることもありますが、ここでいうステーションワゴンとはボンネットがある2ボックスタイプの乗用車で、ルーフがリアウインドウまで続いて、2列シートの乗員スペースの後ろが荷室になっているタイプとなります。
よく見かける商用車の、トヨタプロボックス / サクシードの様なライトバンがその原型と思うとわかりやすいと思います。実際にカローラなど多くの車種が、バンを乗用車風にしたてたステーションワゴンがこれまでの主流でした。
現在では他の車種をベースにはしていますが、商用車とは独立した車種となしています。日本ではミニバンやSUVの人気に押されて車種も少なくなりましたが、海外、特に欧州では現在でも非常に人気のあるボディタイプとなっています。
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人気・おすすめステーションワゴン
様々な種類のステーションワゴンをそれぞれ3台ずつ選んでいこうと思うのですが、残念ながら国産車にはステーションワゴンが少なくなってきています。
ところが外車(輸入車)には多くのステーションワゴンがあります。そこで、今回は国産車を軸に外車(輸入車)を取り混ぜてご紹介することになります。
ファミリーにおすすめ!安くて燃費の良いステーションワゴンTOP3
ファミリーにおすすめするステーションワゴンとなると、やはり価格は重要です。室内の広さも広いほどいいと思いますが、取り回しのことを考えると大きすぎるのはファミリー向けとは言えません。
また、ほとんどのステーションワゴンは十分な居住スペースを確保しているので、価格が安い車種でも不便はありません。そのような事からここでは販売価格の安い、そして燃費の良い車種を選んでみました。
また、当然のように低価格と低燃費で選択すると国産車が有利ですが、外車(輸入車)もわずかな差であることが調べる中でわかりました。
■1位トヨタ カローラツーリング
■カローラツーリングはこんな車
トヨタ カローラツーリング
国産車ではもっとも新しい車種ということもありますが、ステーションワゴンもこんなにスタイリッシュでカッコイイのかと思わせてくれる、エクステリアデザインが光るのがカローラツーリングです。
ファミリーカーとしての要件である、居住性、燃費、価格、積載能力にも優れていることから、ファミリーカーに最適なステーションワゴンとなっています。実際にセダンやハッチバックより売れていることから、ファミリーの方もステーションワゴンタイプのツーリングを選んでいるようです。
特に荷室では、反転させれば、濡れたり汚れたりした荷物も気兼ねなく載せられるリバーシブルデッキボードを採用できるなど、セダンやハッチバックでは叶えられない機能と積載能力があり、
沢山の荷物を積んでドライブに出かけられます。
■カローラツーリングの価格とスペック
カローラツーリング
全長×全幅×全高:4,495×1,745×1,460(mm)
室内長×室内幅×室内高:1,795×1.510×1,160(mm)
荷室容量:392 L
WLTC燃費
1.2Lガソリンターボ車:15.8km/L
1.8Lガソリン車:14.6km/L
1.8ハイブリッド車:24.4~29.0㎞/L
新車価格(消費税10%込)
1.2Lガソリンターボ車:2,458,500円
1.8Lガソリン車:2,013,000~2,365,000円
1.8ハイブリッド車:2,480,500~2,997,500円
※2019年12月現在公式サイト調べ
■カローラツーリングはこんなファミリーにおすすめ
カローラツーリング
ステーションワゴンはこれまでにもあったのに、なぜ今人気なのかというと、やはり商用バンの臭いがしないことがあげられます。機能性の良さはわかっているけれど「ライトバン」はあんまり乗りたくないという人が多かったのでしょう。
ハッチバックは乗り心地は良くても荷物が意外と積めないし、SUVも同じように思える。だから沢山の荷物を積めて、しかもスタイリッシュだから運転してても楽しい。
そしてロングドライブも燃費を気にせず走れるカローラツーリングは、そんないつも荷物多めのファミリーにおすすめです。
■2位ホンダ シャトル
■ホンダ シャトルはこんな車
ホンダ シャトルハイブリッド
シャトルは、フィットシャトルの後継モデルであり、フィットをベースとした5ナンバーサイズのステーションワゴンです。5ナンバーサイズではあっても、フィットベースのためと、高い室内高により広い荷室を確保したのが特徴です。
スライドドアがあればミニバンにもなりそうな室内は明るく快適で、荷室フロアは地上からの高さが低く、荷室開口部の高さがあるので大きな荷物も楽に出し入れができます。
パワートレインはガソリン車もハイブリッドも1.5Lエンジンを採用しており、燃費は両方ともクラストップであり、価格も低く抑えられているのでファミリーには嬉しいステーションワゴンです。
広さ優先のパッケージングなのでスポーティーとはいえないイメージですが、「モデューロ」モデルはそのイメージを覆す走りを強調したモデルなので、若い方にはおすすめです。
■シャトルの価格とスペック
ホンダ シャトル
全長×全幅×全高:4,440×1,695×1,545(mm)
室内長×室内幅×室内高:1,925×1.450×1,290(mm)
荷室容量:570 L
WLTC燃費
1.5Lガソリン車:18.8~22.0km/L
1.5Lハイブリッド車:26.0~33.2㎞/L
新車価格(消費税10%込)
1.5Lガソリン車:1,808,400~2,006,400円
1.5Lハイブリッド車:2,158,200~2,772,000円
※2019年12月現在公式サイト調べ
■ホンダ シャトルはこんなファミリーにおすすめ
ホンダ シャトル
シャトルは、その荷室の大きさを活かした積載能力をフルに活かすような、アクティブなファミリーにおすすめなステーションワゴンです。しかも低燃費なので家計にも優しいということから、ファミリーにはミニバンという意識を変えてくれる車です。
■3位トヨタ プリウスα(アルファ)
■トヨタ プリウスα(アルファ)はこんな車
トヨタ プリウスα
先代のプリウスの派生車種であるプリウスαは、マイナーチェンジで個性的かつ精悍な顔つき担ったデザインになり、旧型プリウスベースながらも今だに人気もあります。
そして、延長されたボディと3列シートを装備したミニバンともいえるグレード以外に、2列シート5人乗りのステーションワゴンもラインナップされています。
3列シート車では3列目シートが補助シート的で居住性が低いのですが、2列シート車はそのシートを取り除いたことで広い荷室が実現しました。
また、ライバルよりも大きなボディで居住性もよく、ハイブリッド専用車であることと3列シート車より軽量なことで26.2㎞/Lという燃費を獲得。しかもお買い得感のある価格設定がファミリーにピッタリのステーションワゴンです。
■プリウスα(アルファ)の価格とスペック
トヨタ プリウスα
全長×全幅×全高:4,630~4,645×1,775×1,575(mm)
室内長×室内幅×室内高:1,910×1.520×1,220(mm)
荷室容量:535L
JC08モード燃費
1.8Lハイブリッド車:26.2㎞/L
新車価格(消費税10%込)
1.8Lハイブリッド車:2,612,500~3,319,800円
※2019年12月現在公式サイト調べ
■トヨタ プリウスα(アルファ)はこんなファミリーにおすすめ
トヨタ プリウスα(アルファ)
先代プリウスも現行プリウスも、ファミリーカーとしての燃費や乗り心地には文句ないけれど荷物がさほど積めないのが欠点でした。プリウスα(アルファ)はまさしくそんなファミリーにおすすめのステーションワゴンです。
今のところ現行プリウスにステーションワゴンが設定されるニュースはないので、プリウスファンで荷物多めのファミリーには唯一の選択肢と言えます。
アウトドアもまかせろ!SUVなステーションワゴンTOP3
ステーションワゴンが最近になって欧州市場を中心人気を盛り返している要因は、人気絶好調のSUVのテイストを取り入れたことがあります。
中にはステーションワゴンというよりもSUVとして認識されるような悪路走行性能を備えた車種もあるなど、スタイリッシュなSUVが増える中、ステーションワゴン+SUVという機能性に優れた車種に注目が集まっています。
このクラスにはレガシィアウトバックという日本が誇る車種がある他、外車(輸入車)も魅力的な車種があります。
■1位フォルクスワーゲン ゴルフ オールトラック
■フォルクスワーゲン ゴルフ オールトラックはこんな車
フォルクスワーゲン ゴルフ オールトラック
おなじみゴルフファミリーのオールトラックは、コンパクトなボディで日本の道路でも使いやすく、べースのバリアント同様に、荷物を沢山積める605Lもの大容量で、広いリヤハッチ開口部や低めに設定されたフロアによってスムーズな荷物の積み降ろしも可能な、使いやすい機能的な荷室が備えられています。
そして、ドイツのアウトバーンとアイスバーンに鍛えられた1.8LのTSIエンジンと、フルタイム4WDシステム“4MOTION”と、高い最低地上高や、「オフロード」モードを備えたドライビングプロファイル機能を採用し、オールトラックの名の通り、路面や天候を問わずあらゆる道を走り抜ける本格派SUVの走りと、実用性を兼ね備えたステーションワゴンです。
■ゴルフ オールトラックの価格とスペック
フォルクスワーゲン ゴルフ オールトラック
全長×全幅×全高:4,585×1,800×1,510(mm)
室内長×室内幅×室内高:2,030×1.545×1,240(mm)
最低地上高:165(mm)
荷室容量:605L
駆動方式:4MOTION(4WD)
JC08モード燃費
1.8LTSIガソリン車:13.5㎞/L
新車価格(消費税10%込)
1.8LTSIガソリン車:3,769,000~4,110,000円
※2019年12月現在公式サイト調べ
■フォルクスワーゲン ゴルフ オールトラックはこんな人におすすめ
フォルクスワーゲン ゴルフ オールトラック
レガシーアウトバックよりボディサイズは小さくても荷室は大きく使いやすく、しかも外車(輸入車)なのに同価格というお買い得感のあるオールトラック。
ステーションワゴンやSUVは初めてという人にも、その良さがもっともわかり、使い倒せるステーションワゴンとしておすすめ第一位です。
■2位スバル レガシィアウトバック
■スバル レガシィアウトバックはこんな車
スバル レガシィアウトバック
長くステーションワゴン人気をささえてきたレガシィスポーツワゴンは、現在SUVとしての性格を持たせたレガシィアウトバックとなっています。その室内空間は、北米のニーズに合わせて大柄になったボディのために余裕があり、快適な乗り心地を提供しています。
そして、荷室は559Lもの容量があり、824㎜の荷室高と、1175㎜もの荷室の開口部によって重い荷物の出し入れも容易であり、2mを超える室内長により長尺の荷物の搭載も可能にしています。
また、標準装備の4WDシステムには、「X-MODE」において、雪道など滑りやすい道を走行するための「SNOW・DIRT」と、深雪やぬかるみといった道を走行するための「DEEP SNOW・MUD」の2つのモードを選択可能としていて、200mmの最低地上高とともに、SUVならではの悪路走破性を備えたステーションワゴンとなっています。
■レガシィアウトバックの価格とスペック
スバル レガシィアウトバック
全長×全幅×全高:4,820×1,840×1,605~1660(mm)
室内長×室内幅×室内高:2,030×1.545×1,240(mm)
最低地上高:200(mm)
荷室容量:559L
駆動方式:4WD
JC08モード燃費
2.4Lガソリン車:14.8㎞/L
新車価格(消費税10%込)
2.4Lガソリン車:3,410,000~3,630,000円
※2019年12月現在公式サイト調べ
■スバル レガシィアウトバックはこんな人におすすめ
スバル レガシーアウトバック
ステーションワゴンとSUVの融合という取り組みは、SUVという呼び方のないころから4WDのステーションワゴンとして行っていて、スバル=ステーションワゴン=4WDという公式が出来上がっていました。
どんな時でもどこへでもいけるSUVでありながら、キャンプ道具やアウトドアイテムをどっさり積み込んで行けることから、一年中アクティブに過ごすファミリーにおすすめのステーションワゴンです。国産車でこのような魅力のある車種は、レガシィアウトバック以外に三菱のデリカD:5くらいでしょう。