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ジャンクションとは?意味と通行の仕方を解説!

ジャンクションとは?意味と通行の仕方を解説!

結合や接合・連結、交差点という意味を持つジャンクション。ここでは高速道路の用語としてのジャンクション(JCT)を例に取りご説明していきます。

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ジャンクションとは?

《写真提供:response》《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》北陸道と舞鶴若狭道が分合する敦賀ジャンクション

冒頭の説明で、高速道路の用語として用いられるジャンクションの意味はざっくりとわかりますが、では主に何を示しているのか見ていきましょう。

国内でジャンクションと呼ばれるのは主に高速道路で別々の路線をつなぐ施設を指しています。ジャンクション=JCTまたは、JCと略される事もあります。

1952年に制定された道路法において、自動車専用道路と一般道路・交通に使う通路・その他の施設と交差させる場合の方式であることが定義とされました。また、規定された立体交差となる施設である事からその構造については道路構造令などにおいて定められています。

高速道路におけるジャンクションは色々な形が存在しており、交通量や交差している道路の数・周りの地形などによって大きく異なります。

ジャンクションとインターチェンジの違いとは?

《写真提供:response》圏央道海老名JCT - 海老名IC間開通へ

そもそも、ジャンクション(JCT)とインターチェンジ(IC)では何が違うのかというと、インターチェンジ(IC)は一般道路から高速道路に入る際の入口と出口の施設を指し、料金所が併設されています。

ジャンクションは沢山の通路を往来するためにつながれている道路のことを言います。ジャンクションは、インターチェンジ(IC)と区別をつけるために道路交通用語として使われている呼称となります。ざっくりと分けると

〇インターチェンジ(IC)=一般道とつながるところ
〇ジャンクション(JCT)=高速道路の路線同士をつなげるところということになります。

ジャンクションの注意点

首都高、山手トンネルを使って用賀-川口を走行

ジャンクションを走行する際に注意しなければならない点があります。その注意点を紹介します。

十分な加速

高速道路の本線へ合流する場合は十分な加速が必要となります。合流の際に他のクルマと衝突してしまうのではないかとためらう気持ちがあると逆に危険な状態となります。加速車線は、スムーズに本線へ合流するために本線を走行しているクルマとの速度を縮めるためにあります。

速度の差が縮まれば流れに乗って合流することができます。加速車線では、すぐに加速をし、必要ならば加速車線ギリギリまで使い十分な加速をしましょう。

合流する際の注意

加速車線では方向指示器を出し、加速をしながらミラーを使い本線のクルマの流れを確認します。本線を走行するクルマのなかで、どのクルマの後ろで合流するかを決めてそのクルマとの速度を合わせていくようにしその後ろについていきます。

必ず、ミラーなどで安全を確認し決めたクルマの後ろに車間をとりつつ合流をしましょう。できるだけ、スムーズに入るために加速車線を十分に使い加速を行いましょう。

本線を走行している際の注意

こちらは、本線を走行している(合流される側)場合の注意点となります。合流地点に近づいてきたら合流してくるクルマがいるか確認をし、周りの状況を把握しておきましょう。

合流してくるクルマはスピードが遅いことが前提となるため、できるなら車線を変更し合流できるようにスペースを作ります。

車線の変更ができない時は、合流してくるクルマと並んで走行しないように合流してくるクルマの速度を見ながら速度を落としてあげたりの調整をし車間をとりましょう。合流するクルマの速度が十分な場合は、そのままの速度で走行し自分のクルマの前に合流させます。

合流する車の加速が十分でない場合は、合流するクルマよりも先に前に出て自分のクルマの後ろに合流してもらうようにします。

何故ジャンクションが必要なのか

《写真提供:response》《撮影 伊牟田まどか(Gazin Airlines)》東関道上から見えた高谷ジャンクション(仮称)

ジャンクションが必要な理由は、高速道路では信号がないためクルマを停車することなく交差させる必要があります。

スピードをそれほど落とすことなく安全でスムーズな分岐や合流を可能にするには、交差地点となるジャンクションが必要になります。

立体交差点とジャンクション

《写真提供:response》《撮影 大野雅人(GazinAirlines)》外環道と湾岸道が交わる高谷ジャンクション(仮称)

ジャンクションをはじめとした立体交差は、多くの交通が1か所の点で交わることを避けるため、それぞれ違った高さの道路(立体的)をつなぐ作りになっています。

また、反対に平面交差(交差点)はロータリーやラウンドアバウトなどの交差構造で交通を制御するものをいいます。

主に高速道路にあるジャンクション

先述しておりますが、インターチェンジは料金所が併設されている一般道とつながるところ(出入口)という解釈から、ジャンクションは高速道路と他の高速道路をつなぐ箇所との区別をするために使われている用語のため、ジャンクションは当然ながら高速道路に多く存在することになります。

信号機のあるジャンクション

高速道路といえば、一般道路のように信号がないので止まることなく通行ができるイメージがありますが、高速道路にも信号が存在します。どのような場所や理由で信号が設置されているのか見ていきましょう。

ジャンクション

信号のあるジャンクションで、有名なものとしては「美女木(びじょぎ)ジャンクション」があります。

このジャンクションは、埼玉県の東京外環自動車道にあり3つの道路「東京外環自動車道」・「首都高速埼玉大宮線」・「首都高速5号池袋線」が交差している箇所になっています。外観は、平面交差構造(一般道と同様)が積み重なったようなつくりとなります。

なぜそのような作りになったのか?理由としては、土地の確保が鍵となっていたようです。1993年に首都高速5号池袋線と東京外環自動車道をつなぐT型の平面交差として設置された美女木ジャンクションですが、1998年には首都高速埼玉大宮線が開通し、新たに十字型のジャンクションを作る必要がありました。

しかし、2つの道路をつなぐためのジャンクションを作るには上下線それぞれに岐路と合流路が必要となります。そのためには、新たな土地が求められます。美女木ジャンクションの周辺は区画整理が済んでおり新たな土地を用意することが難しかったのです。

そこで、土地を用意することなく2つの道路をつなぐ方法として平面交差構造(一般道と同様)がとられたのです。現在の美女木ジャンクションは、地上部分で高速道路のジャンクションと一般道が積み重なるだけでなく、アンダーパスにも外環道が通っており、5層構造になっています。

ジャンクションの種類

original首都高スカイウォークin晴海 1月25日…イメージ写真蔵

ジャンクションの種類は大きく2つに分類されます。「4枝交差」と「3枝交差」は、高速道路の交通量や周りの地形・交差する道の数などによって異なります。それぞれの種類をざっくりとご紹介します。

「4枝交差」

●タービン型=久御山ジャンクションや三郷ジャンクションで使われている形で、交差している部分が二重のサークル(円)のようになっている特徴的なつくりです。

●クローバー型=川口ジャンクション・鳥栖ジャンクションなどで使われている形で内側にサークル(円)が4つありクローバーのような形をしています。使用する面積が広く必要なため急峻地形の多い日本では、この形を改良したものが多く使われています。

「3枝交差」

●トランペット型=大泉ジャンクションなど一般的によく使われている形です。トランペットのような形をしており、使用する面積を少なくつくることができます。

●直結Y型=神戸ジャンクションや山口ジャンクションなどで使われている形で交通量が割と多く相互の交通量の差があまりない場合に使われることが多くみられます。

●準直結Y型=栃木津賀ジャンクションなどで使われている形で直結Y型よりも少ない面積でつくることが可能です。

ジャンクションで間違ってしまったら

もし、間違ってしまった場合は・・・次のインターチェンジ(IC)で降りましょう。その際に料金所では一般レーンに入り間違えてしまった事をスタッフに伝えることで、戻るルートを教えてくれます。また、追加の料金も発生せずにすみます。インターチェンジ(IC)によっては、対応ができない事もありますのでご注意を。

まとめ

《写真提供:response》《写真AC》(イメージ)先進的なMaaSモデル構築

ジャンクションについて、見てまいりましたが高速道路や有料道路では沢山の道路が重なり交差しています。安全かつスムーズに通行するためには、事前にどこにどのようなジャンクションがあるのか把握しておく事が大切なのではないでしょうか。

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