スポーツセダンの魅力は実用性と運転の楽しさの高いバランス!
セダンのイメージ
スポーツセダンの魅力、それは実用性と運転の楽しさが高い次元でバランスしている事です。
複数のクルマを持てるのであれば、スポーツカーとSUVを一台づつ買うのが一番いいかもしれません。
しかし、現実には様々な制約で複数台所有は難しいもの。
そんな状況のなかで、家族も荷物も乗せなければいけないけど、やっぱり運転の楽しい車に乗りたい!と思っているクルマ好きの方は多いのではないでしょうか?
そんな人達の一つの選択肢が、スポーツセダンとなります。スポーツセダンは、実用性の高さと、優れた動力性能やハンドリングを高い次元で両立させる事が出来ます。
最近は、スポーティなSUVが続々と登場していますが、セダンの方がSUVよりも重心高が低く設定できたり、ボディをコンパクトにできるのでより軽量に仕上げる事が出来たりします。
SUV全盛の時代ではありますが、実用性とパフォーマンスの両方をクルマに求める人にとっては、スポーツセダンは今だに魅力的な選択肢と言えるのではないでしょうか。
かっこいいスポーツセダン6選!
■1. 日産 スカイライン400R(400アール)
日産 スカイライン400R
スカイライン。言うまでもなく、日本のスポーツセダンの代表選手ですね。ただ、スカイラインもハイパフォーマンスの象徴であったスカイラインGT-Rが、2007年に「GT-R」という独立した車種になって以来、随分と大人しくなってしまったような印象がありました。
スカイラインはスポーツセダンであるという事を再び世に知らしめるために日産が投入したのが、2019年7月のビッグマイナーチェンジにおいて追加設定されたハイパフォーマンス・モデル「400R」です。
400Rというネーミングはスカイライン史上最高(GT-Rを除く)の405PSを発揮するエンジンスペックから名付けられたもので、スカイランはプレミアムセダンではなくて、スポーツセダン!と言う日産の強い主張が込められています。
GT-Rには馬力でちょっと敵いませんが、「GT-R」が最低でも1,000万円以上という高額車になってしまったのに対して、400Rは約半値の500万円台ですから性能の割にはとってもお買い得ですね!
スカイライン400Rの走行性能
日産 スカイライン400R
スカイライン史上最高の405PS(298kW)を実現したVR30DDTTエンジンは、小径のタービンとコンプレッサーのターボチャージャー、電動VTCシステム(可変動弁システム)、そして日産国内初搭載の水冷式インタークーラーなどのテクノロジーが採用されています。
さらに、パワーにふさわしいブレーキ、専用にチューニングされたダイレクトアダプティブステアリング、新開発のインテリジェント ダイナミックサスペンションも採用されています。
スカイライン400Rのスペックと価格
VR30DDTTエンジン
車両本体価格(消費税抜き) | 5,114,000円 |
全長×全幅×全高 | 4,810mm×1,820mm×1,440mm |
エンジン種類・排気量 | V型6気筒ツインターボ・2,997㏄ |
最高出力 | 405PS(298kW)/6,400rpm |
最大トルク | 475N・m(48.4kgf・m)/1,600~5,200rpm |
WLTCモード燃費 | 10.0km/L |
※上記スペックと価格は2020年10月現在のメーカー公式サイトによります。
スカイライン400R現行モデルの中古車相場
■2. トヨタ カムリWS(ダブリュエス)
トヨタ カムリ WS レザーパッケージ
北米市場ではファミリーカーであり、日本市場ではプレミアムセダンという印象の強いカムリですが、現行モデルはそのスポーティーなルックスで、かっこいいスポーツセダンのイメージが強く打ち出されました。
中でも新設定のWSは、スポーティタイプのフロントグリルやリヤスポイラーをはじめ、アルミホイール、左側2本出しのマフラーカッターを設定し、走りの良さを感じさせるデザインとなっています。
インテリアにも専用シート、パドルシフト、メタリックな風合いのインストルメントパネルオーナメントを採用するなど、スポーツムードを高めています。
カムリWSの走行性能
トヨタ カムリ WS
カムリはハイブリッドのみの設定となっています。
新開発の2.5Lのダイナミックフォースエンジンに、新世代のハイブリッドシステムTHSIIを組み合わせ、モーターならではの瞬間加速の良さと、アクセルペダルの動きにダイレクトに反応する気持ちの良い走りにこだわってます。
そしてハイブリッドならではのWLTCモード24.3km/Lという燃費性能も、カムリWSの大きな魅力となっています。
カムリWSのスペックと価格
トヨタ カムリ WS ブラックエディション
車両本体価格(消費税抜き) | 3,579,091~4,225,455円 |
全長×全幅×全高 | 4,910mm×1,840mm×1,445~1,455mm |
エンジン種類・排気量 | 直列4気筒・2,487㏄ハイブリッド |
エンジン最高出力 | 131PS(178kW)/5,700rpm |
エンジン最大トルク | 221N・m(22.5kgf・m)/3,600~5,200rpm |
モーター最高出力 フロント /リア | 88PS(120kW)/5.3PS(7.2kW) |
モーター最大トルク フロント /リア | 202N・m(20.6kgf・m)/55N・m(5.6kgf・m) |
WLTCモード燃費 | 21.6~24.3km/L |
※上記スペックと価格は2020年10月現在のメーカー公式サイトによります。
カムリ現行モデルの中古車相場
■3. マツダ3 セダン X
マツダ3 セダン X(XLパッケージ)
マツダのラインナップの中で、最もスポーティーでかっこいいなセダンといえばマツダ3 セダンです。
「凛とした伸びやかさ」をテーマに、マツダのデザインテーマ「魂動」を体現し、シンプルなフォルムでありながらも、セダンらしい伸びやかで優雅なプロポーションは国産セダンの中でも秀逸のデザインとなっています。
ガソリン、ディーゼルと多彩なエンジンバリエーションのあるマツダ 3セダンですが、中でも新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」搭載車のマツダ3 セダンが最もスポーティーだと言えます。
そして、「SKYACTIV-X」については次の走行性能でのべますが、何よりもスポーツセダンとして認めたいのが、6速マニュアルの「SKYACTIV-MT」を設定していることです。
マニュアルシフトをあやつることで、スポーツセダンならではの「人馬一体」を感じ取ることが出来ます。
マツダ3 セダン Xの走行性能
マツダ3 セダン SKYACTIV-X(XLパッケージ
マツダ3 セダン X に搭載される新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X 2.0」は、火花点火制御圧縮着火 (SPCCI) を実用化し、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの良い所を併せ持つ新技術です。
マツダ3 セダン Xにはマイルドハイブリッドとの組み合わせで、優れた加速性能と静粛性、そして低燃費をも実現させています。
マツダ3 セダン Xのスペックと価格
マツダ3 セダン SKYACTIV-X エンジンカバー
車両本体価格(消費税抜き) | 2,907,408~3,582,130円 |
全長×全幅×全高 | 4,660mm×1,795mm×1,445mm |
エンジン種類・排気量 | 直列4気筒・1,997㏄ハイブリッド |
エンジン最高出力 | 132PS(180kW)/6,000rpm |
エンジン最大トルク | 224N・m(22.8kgf・m)/3,000rpm |
モーター最高出力 | 4.8PS(6.5kW)/1,000rpm |
モーター最大トルク | 61N・m(6.2kgf・m)/100rpm |
WLTCモード燃費 | 16.2~18.2km/L |
※上記スペックと価格は2020年10月現在のメーカー公式サイトによります。
マツダ3 セダン X 現行モデルの中古車相場
■4. BMW M235i xDriveグランクーペ
《photo by BMW》BMW 2シリーズ・グランクーペ の M235i xDrive
BMWのコンパクトスポーツセダンが、BMW M235i xDriveグランクーペです。
クーペと謳っているように、4ドアのセダンボディでありながら流麗なクーペスタイルをもつ非常にスタイリッシュなクルマに仕上がっています。
スポーツセダンの代表とも言えるBMW3シリーズがどんどん大きくなっていくなかで、M235i xDriveグランクーペは4540×1800×1430mmと言うサイズになり、現代のハイパフォーマンスカーとしては、比較的コンパクトなサイズであると言えます。
そのため、リアシートは決して広々とはしていませんが、短時間なら大人でも大丈夫。
また、トランクルームも430Lの容量が確保されていて、リアシートも3分割して前に倒すことが出来ますから、セダンとしての実用性は十分確保されています。
BMW M235i xDriveグランクーペ の走行性能
《photo by BMW》BMW 2シリーズ・グランクーペ の M235i xDrive
M235i xDriveグランクーペに搭載される 直列4気筒 2L ターボは、306PS(225kW)/5000rpmという強力なパフォーマンスを発揮します。
そのため、ノーマルの2シリーズがFFであるのに対し、M235i xDriveグランクーペは「xDrive」の名称が示す通り、4WD化されています。
4WD化によって306PSのハイパワーを余裕を持って受け止められるようになり、後輪に積極的に駆動力を分配する事で、FFベースながらFRのような操縦性を持たせる事にも成功しています。
M235i xDriveグランクーペはコンパクトなもでるではありますが、エンジンのパフォーマンスとハンドリング性能の高さで、BMWの「M」を名乗るにふさわしいスポーツセダンに仕上がっています。
BMW M235i xDriveグランクーペのスペックと価格
《photo by BMW》BMW 2シリーズ・グランクーペ の M235i xDrive
車両本体価格(消費税抜き) | 6,118,182円 |
全長×全幅×全高 | 4540×1800×1430mm |
エンジン種類・排気量 | 直列4気筒 2L ターボ |
最高出力 | 306PS(225kW)/5000rpm |
最高出力 | 450N・m(45.9kgf・m)/1750~4500rpm |
WLTCモード燃費 | 11.9km/L |
※上記スペックと価格は2021年6月現在のメーカー公式サイトによります。
BMW 2シリーズ グランクーペ 現行モデルの中古車相場
■5. レクサス IS
レクサス IS 改良新型(Fスポーツ)
現行型のレスサス ISは2013年にデビューし、一度もフルモデルチェンジを受けないまま7年間販売されていました。自動車の7年間と言うのは、実に長い時間です。長期間フルモデルチェンジを受けなかったISは、ライバルと想定するドイツ製のスポーツセダンに比べ、多くの点で差をつけられる状況となっていました。
エクステリアとインテリアもアップデートされていますが、今回のビッグマイナーチェンジのキモはドライビングパフォーマンスの向上。愛知県に新設した「下山テストコース」の過酷なカントリー路で徹底的な走り込みを行い、走りの性能を徹底的に磨いたのが、「マイナーチェンジ版」のISのなのです。
そんな状況を、「いいクルマを作ろうよ」を新しい社是として掲げる豊田章男社長が放置するはずもなく、レクサスISは2020年11月5日に「ほぼフルモデルチェンジ」に近いビッグマイナーチェンジを受け、一気にスポーツセダンとしての性能をドイツのライバルと同水準に引き上げて来ました。
レクサスISの走行性能
レクサス IS 改良新型(Fスポーツ)
マイナーチェンジ版のレクサスISがこだわったのは、ドライビングパフォーマンスの向上。そのため、日本車としては極めてまれな、そしてドイツのライバルは全て装備している「ハブボルト」を新たに採用しました。
トヨタによれな、ハブボルトの採用により、バネ下荷重の削減とタイヤを締結する剛性の向上が可能になり、走りの質が大幅に向上したとの事。つまり、ドイツのライバルであるベンツやBMW等のプレミアムセダンと同じメカニズムを採用する事によって、トヨタとして真っ向勝負を挑んだと言う事になります。
その成果は、
【レクサス IS 新型試乗】これでもマイナーチェンジなの?と驚いた…渡辺陽一郎
足まわりが正確に作動するため、走行安定性の向上と併せて、乗り心地も快適になった。以前からデコボコを通過した時の突き上げ感は抑えていたが、細かな振動を伝えやすかった。そこが改善されて、上質な印象を受ける。以前は走行安定性と乗り心地は二律背反などといわれたものだが、今は両立が可能になった。
と評価されています。
キッチリと煮詰められたスポーツセダンを欲している方は、新型レスサスISは要チェックです。
レクサ IS 300 F SPORT のスペックと価格
車両本体価格(消費税抜き) | 4,863,636円 |
全長×全幅×全高 | 4710×1840×1435mm |
エンジン種類・排気量 | 直列4気筒 2L ターボ |
最高出力 | 245PS(180kW)/5200〜5800rpm |
最高出力 | 350N・m(35.7kgf・m)/1650~4400rpm |
WLTCモード燃費 | 12.2km/L |
※上記スペックと価格は2021年6月現在のメーカー公式サイトによります。