4WD(四駆)とは?
4WDは日本語にすると「四輪駆動」のことを意味し、英語の「4 wheel drive」の頭文字をとった略称です。
また「4WD」は「AWD(all wheel drive)」と呼ばれることもあり、この表記の場合、厳密には四輪駆動車以外の六輪駆動車などの特殊車両も含まれることになります。以下、4WDの仕組みや種類についてみていきたいと思います。
■4WDの仕組み
4WDの構造としては前輪、後輪に駆動トルクを与え、前後輪の回転差を調整する装置であるセンターデフを通してエンジンからの回転力が伝わっていきます。
このデフ、デファレンシャルギヤは車の設計によって設置個所に違いがあり、真ん中についている場合はセンターデフ、前輪寄りについている場合にはフロントデフ、後輪寄りの場合はリヤデフと呼ばれています。
■4WDの種類
以下、5つの4WDの構造上の種類についてお伝えしたいと思います。
1.パートタイム4WD
運転手の操作によって4WDに切り替えられるタイプのものを「パートタイム4WD」と呼んでいます。このタイプの自動車は通常は二輪駆動(2WD)で走行することになります。
2.フルタイム4WD
一方「フルタイム4WD」は常時四輪駆動で走行するタイプの自動車です。
3.スタンバイ式
通常の状態は二輪駆動で走行し、タイヤが空転したときだけ四輪駆動へ自動的にシフトするタイプのものになります。仕組みとしては車輪につけられたセンサーの情報をコンピューターが解析して2WDから4WDへ移行することになります。
4.フルタイム・パートタイム複合式
先ほど紹介した、フルタイム4WD・パートタイム4WD両方のデファレンシャルギヤを持ちドライバーによってどちらかに切り替えができるタイプのものとなります。
メーカによっては「スーパーセレクト4WD」「マルチモード4WD」と呼ばれることもあります。
5.電気式4WD
ハイブリッド技術を応用したもので後輪がモーター駆動するタイプのものになります。
車の駆動方式 FF・FRなど
車の駆動方式はエンジンの位置と駆動輪の位置から分類され「FF、FR、4WD、MR、RR」の5種類あります。以下FF・FRに絞って紹介していきたいと思います。
■FFとは
一般的にFF車と呼ばれるものはフロントエンジン車、フロントドライブ車のことで現在市販されているほとんどの車はこのタイプの車ということができます。
また、このタイプの車両はエンジンと駆動輪が車両の前方にあり、エンジン出力を後輪に伝えるためのドライブシャフトを設ける必要もないため軽量化しやすくまた車内空間を広く確保できることも特徴といえます。ミニバンやセダン、軽自動に多く採用されている駆動方式といえます。
■FRとは
FR車とはフロントエンジン・リアドライブ車のことで後輪駆動と呼ばれることもあります。FF者と同様にエンジンが前方にありますが、駆動輪は後方にあります。
特徴としてはプロペラシャフトが車体の床下を貫いていて、等速ジョイントというパーツで複数本のプロペラシャフトが繋がれています。
高級車やスポーツカーなどで採用されることが多く、加速、コーナリングが滑らかなことも特徴といえるでしょう。
4WD(四駆)のメリット・デメリットは?
以下、4WDのメリット・デメリットについて簡単に紹介していきたいと思います。
4WDの最大のメリットは発進性の高さにあるといえます。
雪が多い地方や路面凍結が起こってしまう地方などでスリップせずに走行しやすくなります。
また、坂道などでの発進がスムーズであったり、オフロードや林道などを走行することの多いアウトドア好きの方向け駆動タイプということができます。
一方デメリットはどういうものがあるのでしょうか?
最大の欠点は「燃費の悪さ」
次に複雑な機構を備えていることから「購入価格の高さ」が避けられないことです。
逆に言えば購入価格などの初期費用や維持費がある程度高くなることを理解できるのならお勧めのタイプといえるかもしれません。
4WD(四駆)のおすすめハイブリッドカー 3選
4WDの車種は軽自動車からミニバンまで様々なタイプのものがありますが、今回特におすすめの4WDのハイブリッドカーを3つ選定してみました。是非参考にしてください。
■4WDのおすすめハイブリッドカー トヨタ プリウス
まず紹介したいのが「プリウス」になります。「定番中の定番」であり、トヨタの人気車になります。
この車種はハイブリッドカーだけあって何といっても燃費の良さに長所があります。
モード燃費が40km/L超えは国内の車種でも最高峰の燃費の良さで燃費ランキング2位の日産ノートの37.2km/Lを大きく引き離しています。
また、EVモードというモーターのみで走行する方法に切り替えることができ、通常のエンジンとモーター両方を使って走行するよりも静かに走行することが可能です。
このモードの時は完全に電気自動車となっているのでエンジン音もなく車外の音が聞こえるくらいの静かさになります。
ちなみにこのEVモードで走行できる距離は数百m~1kmくらいです。
夜間に住宅地や騒音を出せない場所を走るときに便利な機能ということができます。
さらにプリウスの特徴はハッチバック式のセダンということがいえます。
ですので手荷物を入れたりおろしたりしやすく、車内も広く使うことができます。
また、後部座席を倒せば、さらに広い収納スペースを確保することができ、楽器やちょっとした家具類も積み込むことが可能です。
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■4WDのおすすめハイブリッドカー ホンダ フリード
次に紹介するのが、ホンダのコンパクトミニバン「フリード」です。
2008年に販売開始され、その後2016年に現行型のモデルとなりました。
2代目フリードはボディのサイズはそのままにゆとりのある室内空間を確保することに成功しています。
またフリードの特徴としては6人乗り、7人乗りを選択することができ、小さなお子様がいる方などにも対応したシート配置が可能となっています。
さらにミニバンの中では最小のタイプであるフリードは最小回転半径5.2mで小回りが利くのも特徴といえます。
それからフリードは底面が低く、後席にはスライドドアを採用しているため年配の方・お子さんでも乗り降りが楽になっています。
また、事故など万が一の時の8つの先進安全装備「ホンダ センシング」を選択することもできます。ちなみに8つの装備は以下のようになっています。
1.標識認識機能
2.誤発進抑制機能
3.車線維持支援システム
4.歩行者事故低減ステアリング
5.アダプティブ・クルーズコントロール
6.先行車発進お知らせ機能
7.衝突軽減ブレーキ
8.路外逸脱抑制機能
特筆すべきは高速道路で車線レーン・適度な距離感をキープする機能のクルーズコントロールといえます。
また、対象物検知するセンサーは単眼カメラやミリ波レーダーを組み合わせたシステムを採用しています。
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■4WDのおすすめハイブリッドカー 日産 エクストレイル
4WDおすすめハイブリッドカーで最後に紹介したい車種が日産の「エクストレイル」です。
最大の特徴は「2000ccの車種の中では最大規模の室内空間であること」、また「オフロードも難なく乗りこなす走破力があること」、さらに「シートや荷物を載せるラゲッジボードが防水加工されていること」の3点になります。パワートレインは2.0でガソリン車と2.0+ハイブリッド車の2種類あります。
またアウトドアアクティビティをする人のために荷室のアレンジが多彩で実用性が高いということもできます。安全装備面でも緊急自動ブレーキ、アラウンドビューモニターなど充実しています。
さらに2017年6月に発売されたマイナーチェンジモデルからは「プロパイロット」という運転支援システムを採用しました。このシステムは高速道路でアクセル、ブレーキ、ステアリングなどをドライバーに代わって制御してくれるシステムになります。アクティビティの帰りや疲れた時などに役立つ機能といえます。
それから2WD、4WDをダイヤル一つで切り替えることもでき、さらにはオートモードにすれば自動で前後輪の駆動力を制御し安定した走りを保ちます。
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4WD(四駆)のおすすめ軽自動車 2選
豪雪地帯のように路面環境が良くない地域に住む人たちにとっては割と常識なのですが、軽自動車のほとんどに4WDモデルが存在します。
軽自動車はイメージとは違いパワフルなものが多いです。そんな4WDモデルのある軽自動車の中でも「快適さ」と「走破性」をそれぞれ追求した2車種を紹介します。
■4WDのおすすめ軽自動車 ダイハツ タント
軽自動車とは思わせない「快適さ」と低燃費を体現した車種です。
タントの快適さを象徴しているのが、助手席側の「センターピーレス」です。
これが可能になったことで、人の乗り降りや自転車などの大きな荷物の出し入れがスムーズにできるようになっています。さらに、「ミラクルオープンドア」と「ロングスライド」が一緒になることでより解放感を感じさせてくれます。
燃費についても、「イージステクノロジー」の技術により28.0km/Lを実現。
これにより家計に優しい低燃費走行をしてくれます。
センサーが反応して、危険をアラームで警告したり自動回避したりする「スマートアシスト機能」が搭載されていますので、安全性能も抜群です。
それだけではなく、フロントガラスを大きく取り、視界を広げることで死角を減らしています。死角が少ないことで、道路を曲がるときなどに歩行者を巻き込む危険性を減少させることに貢献しています。
これらの点から女性やファミリー層に人気があります。
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■4WDのおすすめ軽自動車 スズキ ジムニー
軽自動車なのに本格的な走りを実現できるのがジムニーです。
悪路を走りきることを想定して造られた車種で、最近重要視される安全性や低燃費よりも走破性に重点を置いています。
ジムニーが悪路を走破することを可能にしているのが、その構造です。
簡単に言ってしまえば、シャーシとボディが別々になっています。シャーシの上にボディが載っている構造なので、どんなに酷い道を走ってボディがボロボロになってもシャーシに問題がなければ走り続けることができます。
それだけではなく、いまだに「超」の付くほどのローテクでシンプルな造りなのが魅力であり、信頼性を高めています。
悪路を走るのにコンピューターなどの精密機器の搭載は万一のことを考えると不要です。そのためジムニーは、その長い歴史の中で原始的な四輪駆動車の姿を留め、高い走破性を保ち続けています。
ジムニーの最大の特徴は余計な機能は付けず、走破性を追求している点です。新しく紹介する魅力的な機能はありませんが、悪路走破だけに特化しているのです。
そのハングリー精神が多くのファンを魅了してやまないのです。
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4WD(四駆)のおすすめスポーツカー 2選
「4WDが曲がらない」は今や昔の話です。
その弱点をコンピューター制御により克服し、路面や天候に影響されることなくパワーを発揮することができるようになった現代の4WDスポーツカー。
そこで、弱点を克服したことにより人気が出てきた4WDスポーツカーのおすすめ2車種を紹介します。
■4WDのおすすめスポーツカー アウディ R8
5.2L V型10気筒のハイパワーエンジンを搭載していながら、高級セダンのような乗り心地を街でも高速でも味わえる物静かな走りです。
それでありながら、R8には610psを叩き出す「Plus」モデルがあります。
アウディが傘下としているランボルギーニのウラカンとメカニズムなどを共通にしている部分が多々あります。より実践的な造りなのがR8です。
その証拠に「アウディスペースフレーム」というアルミとカーボンを合わせえた素材のフレームをそれぞれ利用しています。このフレームは、ウラカンでは軽量性を上げるように機能していますが、R8はスポーツカーらしからぬ静かな乗り心地を生み出すためのサスペンションの剛性に役立っています。
見た目も細かな変更はあるものの発売当初と変わらないシルエットをしていますし、見飽きることのない優れたデザイン性を持っています。
R8は、ただ速さや軽さを追い求めたスポーツカーとは違い、実用的な走りを想定したバランスのとれた車種といえます。
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■4WDのおすすめスポーツカー 日産 GT-R
日本が世界に誇るスーパーカーといえば、日産「GT-R」です。
車名が「GT-R」に変わったのは、2007年からです。6代目のR35型からになります。それまでは車名に「スカイライン」の名を冠していました。
2007年に「GT-R」に名称を変更したときのブランドデザインが高性能で低価格でした。ポルシェ911と同等の走行性を有しながら、価格はその半額以下を実現し、高い評価を得ました。
GT-Rは、「走り」にこだわり抜いた車種になっています。
なんといってもその加速力は世界トップクラスで、時速100kmに到達するのに2.7秒。
また、R35型のすべてが最高時速300km/hを超えており、常に後輪をFR駆動し、走行条件によって前輪を駆動される仕組みであるR32GT-Rに採用されていたアテーE-TSを用いています。
そのためスタンバイ4WDと解釈されることもあります。
デザインは丸型4灯テールランプなど随所にスカイラインを感じさせるものとなっています。
消費者目線に立って高性能で低価格を目指したことで、一般の人でも走りを楽しむことのできる車種となっています。
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【最後に】4WDなら雪道も安心!
いかがでしたか?豪雪地帯や路面凍結の多い地方にとって車がスリップすることは致命的です。
四輪駆動である4WDはそんな悩みを解消してくれ、ウィンタースポーツが好きな方、雪道をよく走る方、アウトドア系の方には必須の車種といえるのではないでしょうか。天候に左右されないドライブを楽しみたい方にお勧めです。
ぜひ参考にしてください。